2024年5月13日月曜日

田村芳朗 - Wikipedia

田村芳朗 - Wikipedia田村芳朗 - Wikipedia 1921~1989
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『法華経 真理・生命・実践』(中公新書、1969年、のち新装版/中公文庫、2002年)

田村芳朗

画像提供依頼:顔写真の画像提供をお願いします。2022年11月

田村 芳朗(たむら よしろう、1921年4月11日 - 1989年3月20日)は、日本の仏教学者法華宗僧侶東京大学名誉教授。千葉県長生郡長生村浄教寺住職を務めた。東京大学文学部インド哲学仏教学研究室「日本仏教思想講座」を設けた。

経歴

1921年、大阪府大阪市生まれ。1943年昭和18年)第三高等学校を卒業し、東京帝国大学文学部梵文学印度哲学科に入学。同年12月に学徒出陣で応召入隊する。1946年(昭和21年)復学、1949年(昭和24年)東京大学文学部印度哲学科卒業、1954年(昭和29年)大学院(旧制)修了[1]

1956年より東洋大学文学部助教授。1962年に「鎌倉新仏教の研究」を東洋大学に提出し文学博士。1965年に教授。1970年~1971年は文学部長を務めた。1972年に東京大学文学部教授。1982年に定年退官後は、立正大学仏教学部教授に就いたが、在任中に[2]没した。

受賞・栄典

研究内容・業績

  • 本覚思想研究(中世仏教史の主軸だった教義)や、日本仏教史での法華経研究(とりわけ日蓮)の第一人者であった。『法華経』(中公新書)のまえがきで、在学中に学徒出陣により戦場を『法華経』のみを携え、激戦を渡った事が原点であったと回想している。
  • 没後刊の『岩波仏教辞典』(岩波書店、1989年12月)で編集委員
  • 弟子の一人に末木文美士がいる(上記の第二・三版担当)

著書

編書・共著

  • 日本思想大系9 天台本覚論』(多田厚隆[3]大久保良順浅井圓道と校注・解説、岩波書店、1973年)
    • 新装版『原典日本仏教の思想 続2 天台本覚論』(1995年)
  • 『日本の思想4 日蓮集』(編著、筑摩書房、1969年、浅井圓道ほか訳注)
    • 新装版『日蓮 日本の仏教思想』(1986年)- 主な著作・書簡の対訳
  • 『講座 日蓮』(全5巻、春秋社、坂本日深監修、宮崎英修共編、1972-1973年)
    • 1 日蓮と法華経、2 日蓮の生涯と思想、3 日蓮信仰の歴史、4 日本近代と日蓮主義、5 日蓮語録
  • 『仏教思想史 1 神と仏 源流をさぐる』(平楽寺書店
  • 『仏教思想史 5 仏教内部における対論 日本』(全5巻、1979-1983年)
  • 『日本仏教のこころ 入門日本仏教思想史』 田村圓澄と共編
  • 『日本における生と死の思想  日本人の精神史入門』 源了圓と共編
  • 『生き死にの道をさぐる 日本仏教の生死観』(各・有斐閣、1977年~1980年)
  • 『法華経を生きる』 渡辺宝陽と共編(講談社、1984年)
  • 『日蓮と法華経信仰』(読売新聞社よみうりカラームックシリーズ」、1985年)
  • 思想読本 日蓮』(法蔵館、1987年)
  • 天台神道 神道大系 論説編 3・4』(神道大系編纂会、1990-1993年)- 末木らとの共編
    ※以上は編者代表、他にもいくつかの編著[4]・共著に参加している。
  • 『絶対の真理 天台 仏教の思想5』(角川書店、1970年)
    梅原猛と共著、角川文庫ソフィア(改訂版)、1996年
  • 智顗 人物中国の仏教』(大蔵出版、1982年)
    新田雅章[5]と共著、序説のみ、新装版1996年
  • 『法華経 佛典講座』(上・下、大蔵出版、1988-1992年)
    藤井教公訳著[6]、上巻序説のみ担当、新装版2001年
  • 『仏教入門 読書マップ』(筑摩書房、1981年)- 金岡秀友柳田聖山との鼎談

論文

記念論集

  • 『田村芳朗博士還暦記念論集 仏教教理の研究』(春秋社 1982年)- 自身の論考と年譜・著作目録を記載。

脚注

  1. 田村芳朗『出身県別 現代人物事典 西日本版』p920 サン・データ・システム 1980年
  2. 「田村芳朗先生年譜・著述論文目録」-『大崎学報 田村芳朗先生追悼号』1989-11
  3. 天台宗僧侶、中尊寺貫首ほか。子は多田孝正
  4. 『講座・大乗仏教4 法華思想』(春秋社、1983年、新装版1996年)ほか
  5. 門下生の仏教学者、真宗大谷派僧侶(1936-)
  6. 門下生で日蓮宗僧侶、身延別院住職ほか(1949-)
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