宅宮(えのみや)神社の神踊り
宅宮神社は、徳島駅から南西へ約7キロほどの上八万町にあり、1000年以上の歴史があるとされる由緒ある神社である。「神踊り」は、平安時代末期から始まったと伝えられ、五穀豊穣・悪病退散を祈願して、毎年8月15日に11地区の氏子(馬組と称す)が輪番で奉納している。
神踊りは、境内の中央に神籬(ひもろぎ)または桜花八方乱等を立て、その下に2~4人の子どもが向い合って太鼓を打ち、踊り子はその外側に円陣を作る。そろいの浴衣を着て、手製の花笠を被り、白足袋、草履履きの出で立ちで、手に日の丸の扇を持ち、太鼓と歌に合わせて優雅に踊る。踊り歌は、「御神踊り」や「つばくろ踊り」など12種類ある。
この踊りは現在まで一度も中断されることなく、昔のままの姿が今に伝えられており、徳島県の無形民俗文化財(2010年指定)や、徳島市の重要習俗技芸(1963年指定)に指定されている。
※神籬……神事をとりおこなう際、臨時に神を招請するため、室内や庭に立てた榊(さかき)。しめ縄を張って神聖なところとする。(『大辞林』第二版)
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