角川文庫の中国古典ものは初心者向けがかなり出ているが推薦できるのはこれだけだ。
昭和という元号の語源が最初に出てくるのもいい。
『天学伝概』という近世の文書があってそれは書経における上帝の使用例の引用が幾つか載っている。
引用元を探していたが全部ではないが本書で概要をカバーできる。
原典の十分の一の容量でよくまとまっている。このシリーズにありがちな変な自説の開陳もない。
ただし上帝の訳語が上帝や天帝など一定ではなく苦労しているようだ(上帝は最上神と訳さないと日本人には意味が曖昧になる)。
中国古典というと『論語』『老子』があるが本書を先に読むべきである。
(孔子の憧憬の対象の具体例。中国の権力主体の把握の重要性)
ちなみに『天学伝概』を書いた李祖白(Li Zubai)は康熙の暦獄で1665年処刑されている。
中国古典にキリスト教の影響を看破したからである。
その真偽とは別に、彼が上帝に着目したのは興味深い。
中国の古典に一貫する主題であることは確かだからだ。
王権神授説ならぬ王権神授奪説である。
王が徳を失い天に相応しくなくなれば権力の座から落ちることが自覚されている。
誰も権力に胡座をかいていない。少なくとも伝説上では。
聖書の「God」を日中韓でどう訳したのか徹底比較! 意外な共通点が明らかに! 【神と上帝】#64 https://youtu.be/6ofDxMiScls?si=qdGtkuiLrS6Lto2v @YouTubeより
神アメリカ
上帝イギリス
天主カトリック
神と上帝
金香花
聖書翻訳の反復性
©新教出版社
https://www.amazon.co.jp/書経-ビギナーズ・クラシックス-中国の古典-角川ソフィア文庫-山口/dp/4044002991/ref=tmm_pap_swatch_0
昭和の語源。上帝の使用例。
角川文庫の中国古典ものは初心者向けがかなり出ているが推薦できるのはこれだけだ。
昭和という元号の語源が最初に出てくるのもいい(平成の語源箇所の本文引用はない)。
『天学伝概』という近世の文書があってそれは書経における上帝の使用例の引用が幾つか載っている。
引用元を探していたが全部ではないが本書で概要をカバーできる。
原典の十分の一の容量でよくまとまっている。このシリーズにありがちな変な自説の開陳もない。
ただし上帝の訳語が上帝や天帝など一定ではなく苦労しているようだ。
中国古典というと『論語』『老子』があるが本書を先に読むべきである。
(孔子の憧憬の対象の具体例。中国の権力主体の把握の重要性の認識手段として。)
ちなみに先の『天学伝概』を書いた李祖白(Li Zubai)は康熙の暦獄で1665年処刑されている。
中国古典にキリスト教の影響を看破したからである。
その真偽とは別に、彼が本書(だけではないが)における「上帝」の用例に着目したのは興味深い。
中国の古典に一貫する主題であることは確かだからだ。
王権神授説ならぬ王権神授奪説である。
王が徳を失い天に相応しくなくなれば権力の座から落ちることが自覚されている。
誰も権力に胡座をかいていない。少なくとも伝説上では。
- araya taro
星5つ中5つ
書経の入門書としてぴったり2019年11月30日に日本でレビュー済み
フォーマット: 文庫
書経は四書五経の一つで堯舜禹から夏殷周までの中国古代王朝の理想政治を述べた書で、虞書(堯舜)、夏書(禹夏)、商書(殷)、周書(周)の四つに分かれています。本書はその書経の重要部分を精選したものを、わかりやすい訳文と解説で紹介しています。
血の繋がりがなくても帝位に相応しい人物に位を禅譲していた堯舜禹の時代から夏の時代より世襲へと移りますが、世襲となるとやはり問題児が多く出てくることが書を見てもわかります。
理想的な君主はいかであるべきか。とりわけ虞書の中の大禹謨、皐陶謨の扁が心を捉えました。リーダーとしてだけではなく一人の人間としてどうあるべきかを見出すことができます。
書経の概要をわかりやすく掴めるので入門書としてぴったりです。
16人のユーザーが役に立ったと感じています
バンパー
星5つ中5つ
中国最古の書2019年4月6日に日本でレビュー済み
フォーマット: 文庫
漢字「神」の初出は「春秋左氏伝」だと書かれているがまちがっている。
中国最古の書物「書経」に漢字「神」は出てくる。
「及聖、及神、及武、及文」とある。
中国最古の書物「書経」にすでに、天、聖、神の概念はその定義もなく書かれている。
だから、この三つが何なのか、さっぱりわからないというのがおそらく正解だろう。
古代中国では、王が即位すると、その伝記(歴史書)を書いたようだ。
帝位を禅譲する時、その禅譲される人物の伝記(歴史書)を作る。
それが古代中国のようだ。
堯は、舜の伝記(歴史書)を作らせ、舜は兎の伝記(歴史書)を作らせた。
また、夏王朝が終わる時、湯王は自分の伝記(歴史書)を作って帝位を示した。
伝記を書いて、王がどのような人物なのかを知らせていたのだろうか。
