聖トマ使徒 St. Thomas _ Senri New Town Catholic Church
聖トマス使徒 |
十二使徒のひとりで、殉教聖人(祝日7月3日)です。 双子として生まれたうちの一人です。 聖書に「ディデュモス(デドモ)ともよばれるトマス」とあります。 「トマス」はアラマイ語で『二重の者、双生児、分割(分離)』の意味で、そのギリシャ語訳が『ディデュモス(デドモ)』なのです。 「聖トマ」とも表記されます。
インドへ布教に行き、そこで殉教したと言われています。 当時、ローマ人はインドと交易していましたから、ローマ人の商船でインドへ行ったという可能性は、充分考えられるとされています。
トマスが「二重の者」と言われるのは、主の復活が真実であることを、ほかの弟子たちのようにただ眼で見るだけではなく、見るとともにさわって二重に確かめたからです。 また「分割」もしくは「分離」と言われるのは、こころを世俗の愛から分かったからであり、また、復活されたキリストを信じる点でほかの使徒たちと意見が分かれたからです。
聖人であり教会博士であった、セビリアの大司教、イシドルス(560頃-636)は、『諸聖人の出自と生涯と死』のなかで聖トマスについて次のように書いています。 「彼は主の使徒であり、主に似ていた。 聞いたことを信じないで、見たことを信ずる人であった。 彼はパルティア、メディア、ペルシャ、ヒルカニア、バクトラの人びとに福音を説き、また、東洋に行って、異教徒たちの奥地まで分け入った。 そして彼らに教えを説いて、ついに殉教し、満身に槍(やり)を受けて死んだ」
教会博士であり、コンンスタンティノープルの大司教でもあった、聖クリュソストモス(聖クリゾストモ、344または345-407)も語っています。 聖トマスは、おさな子キリストを拝みにやってきた東方の三博士が住んでいた土地に行き、彼らに受洗した。 そして彼らは、以後キリスト教のよき協力者になった、と。
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(カトリック千里ニュータウン教会)
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