伊予神社
古の面影が色濃く残る神社
伊予神社は、延長5年(927年)にまとめられた「延喜式(平安時代の律令を補完するための法令集)」巻九・十にあたる「延喜式神名帳」に名を記載された延喜式内社のひとつです。
式内社は朝廷から重要視された神社で、宮中祭祀である祈年祭の奉幣を受けることができました。そのためか、参道約100mのところに、朝廷の使者だけが通れる「勅使橋」が設けてあります。
また、かつて約8ha(甲子園球場2個半分)もあった社地には、当時の古地図を見ると時雨(しぐれ)神社や弥光井(いこい)神社など多くの神社があり、伊予国の中心に位置した神社にふさわしいたたずまいであったことがうかがえます。
境内には、全国でも非常に珍しい「磐境(いわさか)」という祭祀遺跡があります。磐境は、石を並べて囲んだ場所を神域とみなし神様が降臨する依代(よりしろ)としたもので、神社の原始形態とされています。
県名の由来でもある祭神を持つ神社は「伊予」の発祥の地?
伊予神社の祭神は月夜見尊(ツクヨミノミコト)と愛比売命(エヒメノミコト:合祀前は弥光井神社の祭神)。
今治藩医で国学者の半井梧庵(なからいごあん)が記した伊予国地誌『愛媛面影』の中で、「愛比売(えひめ)」に「愛媛」という文字を充てていたことから、明治6年2月20日、新県名に「愛媛県」が採用されました。伊予神社は愛媛県にとっても縁ある神社といえます。
また、伊予神社の社地にあった弥光井神社(別名真名井神社)の祠近くに、年中きれいな水が湧き出る場所があり、目の病気に効能があると伝えられていたそうです。この湧き水を、昔の人は「いゆ」と呼び、転じて「いよ」、「伊予」という地名の由来になったという説があります。
かわいい兎の常夜灯
境内入口の左右にある常夜灯の上をみると、宝珠に替わって一対のウサギの姿があります。伊予神社の祭神は月夜見尊(ツクヨミノミコト)ですが、月にウサギ、何か関係があるのでしょうか。
ウサギは、家内安全や飛び跳ねる姿から飛躍を表すといわれていますが、神社ではちょっと珍しい、かわいい石彫です。
住所 | 伊予市上野2485 |
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お問い合わせ | 089-982-4422 |
営業時間 | 参詣自由 |
駐車場 | 5台(無料) |
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