2024年4月21日日曜日

ギリムイ御嶽(ギリムイグスク) | 沖縄の裏探検

ギリムイ御嶽(ギリムイグスク) | 沖縄の裏探検
表説

ギリムイ御嶽(ギリムイグスク)

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南城(なんじょう)市大里(おおざと)にある峠道の丘陵地にあり、近くには島添(しまぞえ)大里グスクもあります。

聖域的な拝所の性格が強いのですが、玉村按司(たまむらあじ)が築城、もしくは住んでいたとも云わります。
いずれにせよ、いつの遺跡かは詳しく分かっていません。
内部には数多くの拝所とガマ(洞窟)が点在しています。

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内部へ入ると広場があり、中央に『ウサチヌウトゥーシ』という拝所があります。

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奥へ進む道があります。

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道を進んで行くと右側に大きな樹の根に覆われた古墓があります。

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更に奥へ進む道が続きます。

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その傍らに二段になった拝所があります。

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上に上がる道を進むと最頂部へ到着します。ここには鳳凰が刻まれた香炉が2個設置されています。

玉村按司は組踊(くみおどり)という劇の中で八重瀬(やえせ)按司に攻撃されて敗走し、後に八重瀬グスクを攻撃して勝利する物語があります。
組踊は実話や実在した人物を取り入れたりするので、実際に近い事があったかも知れません。付近で玉村按司にまつわる話を探してみましたが何の手掛かりもありませんでした。

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大里集落の方から集落の中に整至菩薩という像が祀られている拝所を案内されました。
何の為に設置されているか分かりませんが、『昔、年に二回ぐらい佐敷(さしき、現在は南城市)からノロ(祝女)みたいな人がギリムイ御嶽の最頂部の拝所を拝んでいた』と聞きました。

ギリムイ御嶽は古来から集落の拝所だったと思われます。

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