山の辺の道銀輪散歩・桜井から長柄まで(その2) | 偐万葉田舎家持歌集 - 楽天ブログ
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狭井神社から少し行った処に歌碑がありました。
狭井河よ 雲立ちわたり 畝火山 木の葉さやぎぬ 風吹かむとす
(伊須気余理比売 古事記)
神武天皇には大和に入ってから妻にした伊須気余理姫との間に3人の息子がいたが、日向にいた時の妻阿比良比売との間にも多芸志美美命という男子がいた。神武崩御後、このタギシミミが「自分が長兄であるから天皇位に即くのが当然」とし、義母であるイスケヨリヒメを妻に迎え、その3人の息子(つまり異母弟)を殺そうと謀る。これを知ったイスケヨリヒメが息子達に危険を知らせるために詠んだ歌がこの歌。母からの知らせで3人の息子(日本書紀では息子は2人になっている)のうちの一人、末弟の神沼河耳命(建沼河耳命)がタギシミミを殺す。この功により、カムヌナカハが天皇位に即く。綏靖天皇である。
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