2024年4月25日木曜日

高橋春雄『日ユ同祖論絵巻 黙示大典 第三部 日本・ユダヤ偏』

 失われたオカルト


 これは超正統派の伝統だが、もみあげを切らずに、そのまま伸ばす。ずっと伸ばすと、うっとうしいので、カールさせたりする。これを「ペオート:PAHWТ」と呼ぶ。なぜ伸ばすかというと、これは「律法」にあるからだ。「レビ記」第19章27節に「もみあげをそり落としたり、ひげの両端をそってはならない」とある。これを厳格に守っているのである。

  興味深いことに、埴輪にも、このぺオートが認められる。大きくもみあげを束ねたものから、それこそカールして巻き髪にしている埴輪もあるのだ。この点について、イスラエルの失われたイスラエル10支族調査機関「アミシャーブ」のラビ・エリヤフ・アビハイル所長に直接、聞いたことがある。来日した際、国立博物館の埴輪を見てもらったところ、細かな差異はあるものの、共通した文化だと指摘した。彼は熱心に写真を撮影していたことを記憶している。  

 古代の倭人たちは弥生時代から古墳時代、そして奈良時代にかけて、「角髪:美豆良」という独特の髪形をしていた。髪をふたつに分けて、もみあげの位置で結う。輪にしたり、8の字にすることもある。これらも、もとはペオートである。


 この事実に最初に気がついたのは、筆者が知る限りにおいて、在野の研究家であった高橋春雄氏ではなかったか。彼は著書『日ユ同祖論絵巻 黙示大典 第三部 日本・ユダヤ偏』(グラスゴー社:1991年4月発行)において「今日でもユダヤ人はびんを長く伸ばす人が多い…(中略)…このように現代のユダヤ人と古代日本の埴輪は共に面長の顔をもち、ミズラを長々とのばし、神聖な場所では帽子を被っている」と記し、比較の写真を掲載している。

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