2024年6月5日水曜日

【渡来猫】ネコの“祖先”はいつ日本にやってきた? ゲノム解析が示した答えは「平安時代」 [樽悶★]

【渡来猫】ネコの"祖先"はいつ日本にやってきた? ゲノム解析が示した答えは「平安時代」 [樽悶★]
■ゲノム解析が示した答えは「平安時代」
https://asahi.5ch.net/newsplus/

【渡来猫】ネコの"祖先"はいつ日本にやってきた? ゲノム解析が示した答えは「平安時代」 [樽悶★]

0001樽悶 ★2024/06/05(水) 23:54:20.58ID:7eJ2QuUn9
日本で飼われている「日本猫」や「和猫」などといわれるネコたち
https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/amd-img/20240602-00218617-aerakidsp-000-3-view.jpg

(省略)

■日本に来たのは奈良・平安時代?それとも弥生時代?

 私たちの身の回りにいるネコは、イエネコという種で、元々はアフリカにいた野生の「リビアヤマネコ」が家畜化されたものだ。その時期は1万年ぐらい前と考えられている。その後、イエネコは世界の各地に広まり、それぞれの土地で特有の体の特徴を持つようになった。現在は大きく中東・アフリカの集団、ヨーロッパ・アメリカの集団、アジアの集団の三つに分けられるという。

 イエネコが日本にいつごろ入ってきたかについては、昔の書物や遺跡から見つかる骨などから、これまでは、8~9世紀、奈良時代から平安時代にかけてだろうといわれてきた。書物でいうと奈良時代の初めに成立した『古事記』や『日本書紀』にはネコが出てこないが、平安時代に書かれた『源氏物語』や『枕草子』にはネコが登場することからも、そう考えられる。

 しかし、2007年に、兵庫県姫路市で見野古墳群6号墳(6~7世紀/古墳時代後期)から出土した須恵器という土器の一種に、ネコの足跡らしいものが見つかり、奈良時代より前にイエネコが入ってきた可能性が出てきた。14年には、長崎県壱岐市のカラカミ遺跡から見つかった動物の骨が紀元前2世紀(弥生時代)のイエネコのものと発表され、さらに前に日本に来ていた可能性が示された。

 ただし、カラカミ遺跡の骨や、須恵器の足跡について、本当にイエネコのものか疑問視する研究者もいて、日本のイエネコの来歴は依然、謎に包まれている。

* 日本には野生のネコとして、ツシマヤマネコやイリオモテヤマネコがいるが、これらはイエネコとは別の種。数万年前まではトラやヒョウ、数千年前まではオオヤマネコもいたとされている。

■ゲノム解析が示した答えは「平安時代」

 人や動物の血液や骨などからDNAを取り出し、そこに残されているすべての情報を詳しく調べる「ゲノム解析」から、人や動物がいつごろどこで現れ、どのように広まっていったかを推定することができる。遺伝学者の松本悠貴さん(アニコム先進医療研究所・麻布大学)は、この方法を日本のイエネコにも応用して、来歴の謎解きを一歩進める研究成果を発表した。

 松本さんは、獣医師から血液をもらうなどして日本全国から72匹のイエネコのDNAを集めた。このほかに韓国・中国などからイエネコのDNAデータも入手した。さらに、古代のネコの骨からもDNAを取り出して、これらすべてのゲノム解析を行った。その結果、次のようなことが明らかになったという。

「日本のイエネコは、中国の集団から分かれて入ってきて、最初、九州・沖縄集団が渡来していたことがわかりました。九州以北では約900年前の平安時代にまとまった頭数が入ってきています。弥生時代や古墳時代に来ていたとしても数は限られ、現代のイエネコにつながる祖先とはいえないようです。その後、鎌倉時代になって関西・中部・関東などでも数が増え始め、江戸時代になると増え方が大きくなっていきました。東北北部や北海道へは、他の地域より遅れて広まっていったことが示されました。この結果は、書物などが示す従来の説に近いといえそうですね」

■貴族にかわいがられ江戸時代には家族の一員に

 世界的にみると、収穫した農産物をネズミから守るために飼われ始めたのが、イエネコの起源とされている。日本に入ってきたイエネコについても、弥生時代に来ていたのならば、同様の理由からだと考えられる。飛鳥時代から平安時代にかけて、遣隋使や遣唐使が運んでくる仏教の書物がネズミに食い荒らされるのを防ぐために、船にネコを乗せたともいわれている。そして、平安時代には貴族の愛玩動物として飼われるようになり、珍重された。江戸時代になると、墓に埋葬されたイエネコの骨が見つかっており、家族の一員のように暮らしていたネコがいたこともわかっている。そんなイエネコの来歴について、松本さんはこんな事実も紹介してくれた。

「今回の研究とは離れますが、日本のイエネコはアジアの集団にヨーロッパの集団が混血していることがわかっています。最初にアジアのネコが来て、その後、シルクロードを伝ってヨーロッパのイエネコが入ってきたのでしょう。その時期はよくわかっていませんが、比較的早い時期だったと思われます」

 ペットのネコにも、先祖代々にわたる長く、波乱に富んだ歴史があった。そう考えると、身近なネコがさらにいとおしい存在に見えてくる。(文/上浪春海)

6/2(日) 8:32配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/09f434ec06e8ac8475e11c20efa43f762db1e902

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