2024年6月10日月曜日

玉虫厨子と聖徳太子

 








須弥座の絵画のうち「捨身飼虎図」と「施身聞偈図」はジャータカ、つまり釈迦の前世の物語である。「捨身飼虎図」は、薩埵王子が飢えた虎の母子に自らの肉体を布施するという物語で、出典は『金光明経』「捨身品」である。この図は「異時同図法」の典型的な例としても知られ、王子が衣服を脱ぎ、崖から身を投げ、虎にその身を与えるまでの時間的経過を表現するために、王子の姿が画面中に3回登場する。「施身聞偈図」の出典は『涅槃経』「聖行品」である。画風は素朴であり、山、崖などを表現する際に「C」字形の描線を多用するのが特色である。様式的には、中国魏晋南北朝時代の絵画に近い。








玉虫厨子台絵 模本

1幅
紙本 著色 掛幅

絵画










#3:415
挽歌   上宮(ノ)聖徳太子竹原井(タカハラノヰ)に遊ばれた時、龍田山で死人を見て、悲しまれたと云ふ傳説のある歌 415 家ならば、妹が手枕かむ。くさまくら旅に臥せるこの旅人あはれ 415 此人も家に居たなら、妻の手を枕としてゐるのであらうが、旅に出て、病ひで寢てゐなさる、此旅人が氣の毒だ。(偉人の博大な心が、傳説的な色彩と相俟つて、懷しみを湧かせる歌。)

#20:4293
萬葉集 卷第二十  
 山村(ヤマフレ)に行幸せられた時の歌。二首   先太上天皇(元正)陪從の王臣に詔して、和歌を作るやうに仰せられ、御自身亦口號まれた御歌 
4293 足引きの山行きしかば、山人の我に得しめし山づとぞ。
4293 山へ出掛けて行つた時分に、山に住む人が、自分に手に入れさせてくれた、山の土産が、即、是なのだ。 
  舍人親王、詔に應じて和せられた御歌 
4294 足引きの山に行きけむ山人の、心も知らず。山人や、誰 
4294 あなたは、尊い仙人のやうな方で入らつしやる。其仙人なるあなたが、仙人でありながら、又、わざ/”\人に逢ひに、山に入らつしやつたお積りが、訣りませぬ。一體あなたのほかに、仙人がありませうか。どうした仙人だ、と仰つしやるのですか。(太上天皇を、神仙と見ていうたのである。)   右天平勝寶五年五月、大納言藤原(仲麻呂)朝臣の家に行幸のあつた時、歌を奏上せねばならぬので、如何したらよいかとの問ひをかけられた處が、少主鈴山田ノ土(ヒヂ)麻呂が、少納言大伴(ノ)家持に教へて、古くからの爲來りによると、さういふ場合には、此歌を誦するのだと言うた。

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