龗神神社(八大龗王辨財天大神):八雲ニ散ル花 出雲屋敷篇10
Facebookのとある古代史グループに参加しているときに、奈良・大神神社の興味深い摂社を紹介いただいたので訪ねてみました。
その一つは、山辺の道の脇にひっそりとありました。
「貴船神社」(きふねじんじゃ)です。
祭神は水神「淤加美神」(おかみのかみ)を祀っています。
参道は水たまりもあり、足はずぶ濡れです。
何もこんな日に参拝せずとも良さそうですが、まあ水神なのでアリっちゃアリです。
由緒によると、祭神は生命の根源である水の神で、雨水を司るとのこと。
また、縁結びの神としても信仰され、夫婦円満・恋愛成就の御利益があるそうです。
社殿の横に、玉垣で囲われた磐座がありました。
小さな磐座ですが、これも三輪山に広がる磐座群の一つ。
古来より祭祀されて来たのでしょう。
磐座の各面でその肌質が違っているのが面白いと感じました。
というか、これ割られているよね。
もう一社訪れました。
貴船神社の少し先に入口がある「龗神神社」です。
「日本最古の社」とありますが、そう云う神社をこれまでもいくつか見て来ました。
池の土手沿いを歩いていくのですが、傘をさす体を強風が押し倒そうとして来ます。
ほんとになんで、こんな日に参拝しているのか。
参道を行き着いたところに小さな祠があり、
さっき見えていた拝殿がその先にありました。
拝殿の先には、池を挟んで小さな祠が見えます。
そこまではぐるりと回って行けるみたいですが、どのみち社を背後から参拝するという失礼な形になりますし、来るなと言わんばかりに雨も降っていますので、ここから参拝するに止めます。
ところで社名の龗神ってなんて読むんですかね。
ネットで見ると、多くは「霝(レイ)に龍」ってことで「りゅうじん」とよんでいるようですが、本来は「おかみのかみ」だと思うんですよね。
もともと出雲系大和族・登美家が龍神を祭祀していたのかなと思われますが、神仏習合で八大龍王が祀られ、その龍の文字を龗にしちゃったのかな、と思います。
そのせいでなんとなくスピ系の雰囲気が漂っちゃってるのが残念。
とても神聖で素晴らしい場所がスピ化すると、逆に一気に俗っぽくなるように感じてしまうのは、僕の個人的感想。
ただ自然は自然のあるままに、それが一番神聖で美しいと思えるのです。
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