2025年2月25日火曜日

たのしい万葉集(0031): 楽浪の志賀の大わだ淀むとも

たのしい万葉集(0031): 楽浪の志賀の大わだ淀むとも

たのしい万葉集(0031): 楽浪の志賀の大わだ淀むとも

楽浪(ささなみ)の 志賀(しが)の [一に云ふ 比良(ひら)の] 大わだ淀(よど)むとも、昔の人に、またも逢(あ)はめやも [一に云ふ 逢はむと思へや]

意味

楽浪(ささなみ)の志賀(しが)の[一つには、比良(ひら)の〕大わだが淀んでいても、昔の人にまた逢えるでしょうか[一つには、逢えるとは思えません]。

・「楽浪(ささなみ)の」は、志賀(しが)、大津などを導く枕詞(まくらことば)です。楽浪(ささなみ)は琵琶湖の西南岸地域を示し、志賀(しが)は現在の滋賀県大津市の北部一帯とされています。

・この歌で「昔の人」は、(近江の)大津宮(おおつのみや)があった頃の人々のことを指しています。

補足

この歌は「近江(おうみ)の荒れたる都を過ぐる時に、柿本朝臣人麻呂(かきのもとのあそんひとまろ)の作る歌」とある29番歌の反歌です。

0 件のコメント:

コメントを投稿

ヤンチェンホ氏古城参議の公宗中|《天主実義》発文[跋天主實義] - 利益/聖護伝集55巻 - Daumカフェ

ヤンチェンホ氏古城参議の公宗中|《天主実義》発文[跋天主實義] - 利益/聖護伝集55巻 - Daumカフェ   《天主実義》は利瑪竇Matteo Ricciが著述したものである。イマドゥはまさに欧羅巴の人だが、そこは中国から8万里余り離れていて開壁以来通教したことがない。明の万...