2025年2月11日火曜日

シリウスの都飛鳥: 日本古代王権の経済人類学的研究 | 栗本 慎一郎 |本 | 通販 | Amazon


渡辺豊和教授が最初に唱えたという奈良に見られる北から20度ほど西の方角、そしてその180°反対側の南から東に20°の方角の遺跡類。栗本慎一郎教授が聖方位と名付けました。(栗本慎一郎『シリウスの都飛鳥』)
太陽信仰さらシリウス信仰へと移った証らしい。
ここら辺の情報を知りながら脱神秘化しようとされていると推察します。ただ都市計画にペルシア系の影響があるのは不思議ではありません。最近は渡来系の痕跡を必要以上に消す傾向があるのが気になりました。

と書いてありました。聖方位という言葉は最近はよく他の人たちも使っています。
  • 2020年8月12日に日本でレビュー済み
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    この本を読んで、影響を受けた一人だが、日本史=世界史の先端を担うものになる、との作者の考え栗本氏が主には賛成する。逆にいえば、日本史のみの知識では対応できない。そう思わせてくれた。深く日本内外の歴史や宗教に精通した天才故に出来たのだろう。そこまでの道のりは果てしなく険しい、
    ただ、栗本氏が主張する、大和を中心とする価値観の意向について、三輪山―畝傍山ラインや、忌部山から巻向山にかけては、夏至の日の出の通り道に当たる為に、太陽ネットワークの移行を根拠にしているが、28度50分、即ち、方位角では、61度10分になっているとの事だが、夏至の日の出について調べたところ、
    忌部山  60度11分09秒
    畝部山  60度04分44秒
    三輪山  59度50分46秒
    三輪山鞍部60度02分15秒
    初瀬山  59度47分22秒 
    巻向山  59度46分48秒
    奈良県奈良市の夏至時の日の出は60.15度~16度      
    となるので、1度から1度30分程足りない。日の出の
    方角はあってはいる。
    続いて、三輪山―畝傍山から、30古代里(48.6㎞)北側とされる、三上山―太郎坊山ラインについても、
    高塚山 59度38分56秒
    三上山 59度38分41秒
    太郎坊山59度40分29秒
    滋賀県大津市の夏至時の日の出の方角は、60度なので、
    20秒ほどなので、あっている。しかし、
    61度10秒という、氏の主張するような夏至の方位角ではない。
    その他も調べてみたが、どなたかが主張するように、夏至時や冬至時
    の日の出と日の入りの方角とは5度以上ずれているところがある。
    そういうところは訂正した上で、引用文献を詳しく明記してほしい。
    多分、1巻では収まらない。逆にいえば、それだけ素晴らしい本である。
    絶版したが、電子書籍版を出してもらいたい。
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  • 神州彰義隊さくら組
    2007年3月26日に日本でレビュー済み
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    まず、この本は読者を選ぶので注意されたい。

    次のような人にとっては星ゼロのトンデモ駄本となろう 。読んでも拒絶反応を引き起こすか、時間と金が無駄だったと感じるのが関の山だから読まない方がいい。

    教科書的知識以外の歴史は受け付けられない人。何らかの教団の熱心な信者。デニケン等の宇宙考古学の信奉者。左翼の人。右翼の人。人間は理性的動物なのだからイジメ問題はいじめっ子の理性を曇らせたいじめられっ子の側に問題があると考える人。民族の生存権を賭けた闘争においてはジェノサイドも已む無しとして思考を停止させる人。蘇我氏は蘇我天皇家だったなどとブっ飛んだ事を云う坂口安吾は読まない人。皆殺しの富野のアニメなんて嫌いだという人。

    逆に次のような人には星5つ以上の興奮を喚起してくれるだろ。

    天皇霊スメラガイストのルーツと本質に関心のある人。日本民族の魂の原郷ヤマトに心よせられる人。西アジアの歴史やスキタイの文化やミトラ教に心ひかれる人。人間には他者を虐めたり他の共同体員を虐殺することに積極的主体的に関わってしまう業があると自覚しており、かつその業の制御に関心をもつ人。蘇我氏は蘇我天皇家だったとブっ飛んだ事を云う坂口安吾が面白く読める人。皆殺しの富野のアニメに感動してしまう人。

    この本は安易な答えを提供する本ではない。考える材料を提供する本である。最後にこの本を読んだ偶感を富野アニメの最高傑作「伝説巨神イデオン」のセリフから引用させてもらう。

    「あなた方が良きものなのか、われわれが良きものなのか、いや、ともに良きものかもしれぬし悪しきものかもしれぬ。それを私は知りたい」
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  • 聖方位の真実を知りたい
    2018年9月3日に日本でレビュー済み
    渡辺豊和教授が最初に唱えらえた、北から20度ほど西の方角、そしてその180°反対側の南から東に20°の方角。栗本教授が聖方位と名付けたと書いてありました。聖方位という言葉は最近はよく他の人たちも使っています。

    私が問題にするページは、187ページ。「紀元前5百年頃、ペルセポリス(北緯29度57分、東経52度22分)の冬至の真夜中、今でいう12時にシリウスは真南から20度東に傾いた方向に煌々と輝いた・・・」 天体ソフトのステラナビゲーターを使って、同年、同月、同日、同時刻でテストしたところ、南から20度東ではなく、むしろ南から西に20度程傾いていました。その理由は地球の歳差運動。現在だと確かに南から20度ほど東の方角になりますが、2千5百年前は、地球の振り子運動のため地軸の向きが今と異なり、シリウスが真南から20度東に傾いた位置にでるのは、冬至の日の22時ころ。それを過ぎるとどんどん西に進み、真夜中には南から西の方に傾きます。
    従って、聖方位に関して、上の説明では間違っていることになるので、別の説明が必要と思われます。

    私はこのことでこの本に書かれていることを全て否定しているのではなく、むしろ他の説明は納得できることが多いので、この聖方位の説明だけは残念でなりません。どなたか納得のいく説明をしてください。

    私の想像ですが、古代ペルシャは、冬至に対して、日にちだけでなく時間、分、秒まで計算していました。たとえば、今でもイランで冬至というと、何日の何時何分何秒という言い方をします。もしかするとこの辺りにヒントがないか?ご存知の方是非教えてください。
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  • カカオ
    2010年5月20日に日本でレビュー済み
    独善的な自説の展開。しかも、一般に事実と認められているものなのか、それとも、著者が勝手に事実と思っているだけなのか、よく分からない情報の列挙。
    読んでいて頭が痛くなった。

    ちなみに、著者が真東または真西から28度50分の角度となっていると主張するラインについて、一部、実際にその角度を座標から計算してみると以下の通りであった(※山は頂上の座標を使用)。

    <上社本宮−上社前宮(P.48)> 30度04分
    <忌部山−畝傍山(P.96)> 26度27分
    <畝傍山−初瀬山(P.96)> 30度55分
    <大和三山が形成する二等辺三角形の中線(P.96)> 29度25分

    いったい、どの程度まで誤差を認めているのやら。。。
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  • 剣持文庫
    2006年1月30日に日本でレビュー済み
     なぜか読んでみたくなる書名である。

     本書の副題はあえていかめしくしているが、本題は「シリウスの都=飛鳥?」との謎解きのネーミングにつられて読んでみたくなるように設えている。

     古代ペルシャでは副太陽とも言うべき一番明るい星シリウスを崇拝の対象としていた。古代日本でもオオボシ(大星)と言われていた。日本にある聖方位はペルシャのこの宇宙信仰が起源ではなかろうかと謎解きは始まる。我々が確認できるのは、例えば、ペルシャのゾロアスター神殿と全く同じ方位と北入りの前方後円墳(および神社または寺院、たとえば鹿島神宮、原法隆寺)が日本にあるという事実に注目すべきである。蘇我氏と聖徳太子は、飛鳥の地に、最初はこっそりと、後に堂々と、聖方位が持ち込まれた。再建された法隆寺は、なぜか真っすぐ南北軸には乗せず、4度だけ北北西に傾けられている。それは大和には(後に大化改新のクーデターが起きたように)蘇我氏一族への意識的抵抗勢力があったからである。

     現代日本文化の原点である「飛鳥京と日本古代王権」の革命の後をたどり、蘇我氏のルーツはサカ族で、それがソガになったという。アスカのアは「聖なる」の意の接頭語でスカは蘇我だというのである。蘇我氏は比較的新しい渡来民族で、その経済人類学的可能性を主張している。

     我々は、もう少し外に関心を持って、その関わりの中で、日本史を考えていかなければならないということを教えられる(雅)

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