宅宮神社 神踊り
今日8月15日は「宅宮(えのみや)神社」の神踊りの神事が行われる日です。ここも以前にすえドンさんがブログに書かれてましたが。
とにかく、凄い神社です。
場所はここ。
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簡単に由緒を記しますと。
延喜式内社。
創祀年代不詳ではありますが、貞観十六年(874年)従五位下に叙せられております。
もと「意富門麻比売神社(おおとまひめじんじゃ)」と奉称。
御祭神は大苫邊尊(おおとまべのみこと)、大年(おおとし)大神、稚武彦(わかたけひこ)命
式内社では「全国で」唯一、大苫邊尊を祀る神社です。
伊邪那岐命、伊邪那美命よりもまだ古い、神世七代の神です。
大年大神については素戔男尊と神大市比売の間に生まれた神とされています。
稚武彦命は孝霊天皇の皇子です。孝霊天皇は欠史八代といわれる実在しない天皇と言われて
ますが、なぜか皇子の稚武彦命が祀られてます。なぜかな、なぜかな。
ほんとにとんでもない神社ですね。
宅宮神社の神踊りは平安朝の末頃から始められたと伝えられ五穀豊穣、悪病退散を祈願して
毎年旧暦7月16日に氏子13馬組によって古式豊かに奉納されて来た。
昭和24年からは8月16日に改められ、昭和38年に徳島市の重要文化財習俗技芸に指定
されている。
と、いう事でございます。
ここらの写真は以前のものです。今日なんか撮れないの判ってますから。
行ってみると、すでに神籬(ひもろぎ)が用意されておりました。
写真では判りにくいですが宝珠の飾り付けがしてあります。
神籬(ひもろぎ)もしくは桜花八方乱を立てるそうです。
この「桜花八方乱」と言うのは境内資料館に神主河野家のおばあちゃんが
和紙でジオラマを作って再現してありました。
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写りが悪くてすいません。80歳を過ぎて腰が大分お悪いようですが
今日もおいでておりました。
少しだけお話を聞く事ができましたが、このジオラマの和紙が色あせて来たので
作り直すそうです。すっごい意欲です。感服いたしました。
ちなみに「神踊り」はこんな字を書きます。
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神主さんの祝詞から始まります。
神籬(ひもろぎ)を囲んで、4人の子供が向かい合って太鼓を打ち、踊り子はその周囲を
囲んで円陣を作って踊ります。
ちなみに太鼓を打つ子供は長男に限られているそうです。
(最近じゃ、多分怪しいぞ)
そして、踊りはその場からほとんど動きません。
扇を持って神籬をあおぐような動きを繰り返します。
歌の歌詞は十二種あり、歌によって動作は替わり、休憩を挟みながら2時間ほどかけて
踊り終えます。
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で、とにかく暑くて暑くて。
踊ってる人の事を思えばそんな事言えませんが、でも暑かったよおぉぉぉ。
と、言う訳で一通り見て来たんですが、この宅宮神社、もう一つ凄いのが
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この神社略記の右下に書いてある所。拡大しますと、
この神社なんと神代文字の版木が残されているんですね。
(これも、すえドンさん書いてました)
徳島県内では有名な話です。
で、神代文字とか阿波文字と言われてるのが、
これです。阿比留文字にちょっと似てますね。
で、県内には神代文字がわりと残ってるみたいで、この前の徳島新聞にも
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神代文字で書かれた「鯰の歌碑」が記事になってました。
すごいでしょ。徳島県では神代文字が新聞に載るんですよ。
後半の神代文字については蛇足でしたが。「神踊り」なかなか興味深い神事でありました。
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