讃岐典侍日記(さぬきのすけにっき)小谷野純一 笠間書院, 2015/02/25 - 231 ページ 襲い来る病苦に呻きつつ、死に傾く堀河帝の姿に対して、"われ"は、何もなし得ないおのが無力感のまま、ひたすら、愛執の眼差しを注ぎ続けるほかはなく、病床に添い臥しながら、その体感を内奥に刻印するしかない。生の側に取り残された"われ"は、堀河帝の魂に呪縛された日常のなかで、新帝に仕える身でありながら、しばしば、現実の時空から転出し、ありし日の帝の記憶に回帰せざるを得ないのだった。愛が基底にながれる日本文学史上極めて稀有な日記作品。現代語訳付き! |
2025年6月7日土曜日
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