一五九六年十二月十三日付、 長崎発信 (一五九六年年報)
------迫害中におけるイエズス会の
司祭たちの活動状況について-----
ある領国 (阿波国) の別な国主 (蜂須賀家政) は、 すでに洗礼を受ける覚悟でこ
う言った。 自分の領地や生命を失っても、 その時にはキリシタン信仰を捨てない
固い決心をもってキリシタンになると。 彼は自分がキリシタンになったことを、 異
教徒の殿たちに気付かれぬよう十分に注意を払っていたが、 我らの法について
の熱意に燃え、 それについて大いなる感情を込めて語り、 機会があると我らのこ
とについて話さないでいることはできぬほどである。 つまり彼は、 日本人の考えと
は違って世界が球状であること、 中略 ---- 宇宙の創造主と支配の事、 我
らと同じく死すべき人間であった神と仏のことについて-------中略---これらの対話
によって一同は、少なくとも彼がキリシタン宗門に対する好意を退けていないと理
解したものと言い得る。 彼がキリシタンになる少し前に、 娘は (前田) 玄以法印の
キリシタンである長男 (前田茂勝) と結婚した。 彼女は以前はキリシタンを知って
いなかったが、夫が洗礼を授かって以後は、 彼女も同様な心を抱き始めたので、
彼女も間もなくキリシタンになるため受洗するであろうと思われる
十六・七世紀イエズス会 『日本報告集』 第一期 第2巻
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1 徳島とキリスト教との出会い・発展・取締り. 2 徳島藩の禁教政策の展開 ... 十六・七世紀イエズス会『日本報告集』 第一期 第2巻. Page 16. 14. 『五機内最後の ...
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