上品蓮台寺(京都市)
司馬遼太郎の小説『兜率天の巡礼』に、洛西の上品蓮台院という寺院が出てくる。この寺院は存在しないようで、どうやらこの場所のことではないかと勝手に思っている。ユダヤ系ペルシア人の末裔たちが7世紀の京都に来ていたという物語は、少し荒唐無稽な気もする。そんなことあるかね?けれど、浮世はつらいことが多いから、大陸から渡ってきた人たちがいたっておかしくないだろう!お前は人生を分かっていない!っといったのが、司馬を世に送り出した一人 故・海音寺潮五郎である。深刻な事情を抱えて日本に来て、日本の社会や歴史の中に溶け込んでいった人たちはきっといたはずだよね。昔も今も。
予め期待していたほど、桜自体には感動しなかったので、長い堀川通の坂を下り、自宅へと戻った。
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