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ナニヤドヤラ
古川重盛り
むなしく握ったまま
脇腹をすり抜けて尻へ押返される
なにが愛しくて伝え受ける旋回なのだ
ひとつのちょうちん 古太鼓
それらを芯に踊りつづける。
おれたち輪になって
イナニヤドヤラニヤドヤラニヤ
それなあに?
(ヘブライ語
(え?)
ひとよ
夏の夜
讃美歌といつたらおまえは笑うだろうか
めった火山の上に軒を傾け
ひそひそしあっているおれの故郷の
きまって旋回するしわがれた挽歌だ
真昼の草原に腕を組みあうダンスではない
薄い歴史と屋根の下から集まり
部落をまわす いびつな輪
ナニヤと歌って
差し伸ばした手は
前の下駄の蹴上げた土ぼこりを
それでおれたちは)
所詮
トヤラと歌うなり
太鼓にあわせてくるりと後向きになるのだ
ひとつの拍子に手足はそろえているが
つないでもつないでもちぎれる輪である
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