「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣作る その八重垣を」
(神山町の広野富士こと須賀山)
この地には「須賀山」のほかに「須賀」、「須賀口」などの地名が残っています。「須賀山」は地元では広野富士と呼ばれいる美しい形をした独立山塊なのです。
そのことから「須佐之男命」が鮎喰川下流から上る過程で「櫛名田比売」と名田河で出会い、さらに上流に進み、鬼籠野で「八岐大蛇」を退治し、「天返し」に還って「櫛名田比売」を娶り、すぐ正面の須賀山に登って須賀須賀(すがすが)しい気持ちになって、宮を造り歌をうたったことになるのです。
須賀の宮(須佐之男命と櫛名田比売と八岐大蛇) - awa-otoko's blog
須賀の宮(須佐之男命と櫛名田比売と八岐大蛇)
個人的に好きな神々なので、いろんな角度から積極的に追及していきたいと考えております。
まずは通説をWikipediaから。
高天原を追放された須佐之男命は、出雲国の肥河の上流の鳥髪に降り立った。箸が流れてきた川ん上ると、美しい娘を間に老夫婦が泣いていた。その夫婦は大山津見神の子の足名椎命と手名椎命であり、娘は櫛名田比売といった。
夫婦の娘は8人いたが、年に一度、高志から八俣遠呂智という8つの頭と8本の尾を持った巨大な怪物がやって来て娘を食べてしまう。今年も八俣遠呂智の来る時期が近付いたため,最後に残った末娘の櫛名田比売も食べられてしまうと泣いていた。
須佐之男命は、櫛名田比売との結婚を条件に、八俣遠呂智退治を請け負った。まず、須佐之男命は櫛名田比売を櫛に変えてしまい、自分の髪に挿した。そして、足名椎命と手名椎命に、7回絞った強い酒(八塩折之酒)を醸し、8つの門を作り、それぞれに酒を満たした酒桶を置くようにいった。準備をして待っていると八俣遠呂智がやって来て、8つの頭をそれぞれの酒桶に突っ込んで酒を飲み出した。八俣遠呂智が酔って寝てしまうと、須佐之男命は十拳剣で切り刻んだ。このとき,尾を切ると剣の刃が欠け,尾の中から大刀が出てきた。そしてこの大刀を天照大御神に献上した。これが「草那芸之大刀(くさなぎのたち)」である。
八俣遠呂智を退治した須佐之男命は、櫛に変えた櫛名田比売を元の姿に戻し、彼女と暮らす場所を求めて出雲の根之堅洲国の須賀の地へ行き、そこで「夜久毛多都 伊豆毛夜幣賀岐 都麻碁微爾 夜幣賀岐都久流 曾能夜幣賀岐袁 」(八雲立つ 出雲八重垣 妻籠に 八重垣作る その八重垣を)と詠んだ。(Wikipedia)
それでは阿波の痕跡を。
大蛇退治の舞台は須佐之男命が、肥の河上、名は鳥髪という地にくると、箸がその河より流れてきたので上流に向かうと老夫婦と娘に出会います。その娘は「櫛名田比売」。
(櫛名田比売)
この肥の河とは「鮎喰川(あくひがわ)」のこと。「鮎喰川」は「あく•ひのかわ」と解釈できます。元の意味は「日の神の河」で、上流に天照大御神の奥之院である神山町神領高根、下流には葬場である矢野神山の天石門別八倉比売神社の麓を流れる河であることから「肥の河(日の河)」と呼ばれたのでしょう。
「鳥髪(とりかみ)」とは、気延山(矢野神山)東麓の「鳥坂(とっさか)」。
さて「八岐大蛇」は…
「彼(そ)の目は赤かがちの如くして、身一つに八頭、八尾有り。亦の身に蘿及(こけまた)檜(ひのき)椙(すぎ)生ひ、其の長谿(たけたに)八谷(やたに)、峡八尾(をやお)に度(わた)りて其の腹を見れば悉(ことごと)に血爛(ちあえただ)れたり」
とあります。
これは古代の冶金(鍛治集団)の様子と解釈され、「八岐大蛇」を名田河よりさらに上流に上った神山町鬼籠野(おろの)と推定。
鬼籠野の「野」は「地(ち)」であり、鬼籠野は「鬼籠地(おろち)」であるとされています。
そして「八岐大蛇」を退治した際に手に入れた「草薙の剣」を「須佐之男命」が鍛治集団を服従させた戦利品として解釈すれば鬼籠野の地が古代冶金に通じる地域となります。(神山町広野、神山町神領には古代より鉱山が残ります)
その時、其の地より雲が立ちのぼっていたので、あの有名な歌をうたいます。
「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣作る その八重垣を」
(神山町の広野富士こと須賀山)
この地には「須賀山」のほかに「須賀」、「須賀口」などの地名が残っています。「須賀山」は地元では広野富士と呼ばれいる美しい形をした独立山塊なのです。
そのことから「須佐之男命」が鮎喰川下流から上る過程で「櫛名田比売」と名田河で出会い、さらに上流に進み、鬼籠野で「八岐大蛇」を退治し、「天返し」に還って「櫛名田比売」を娶り、すぐ正面の須賀山に登って須賀須賀(すがすが)しい気持ちになって、宮を造り歌をうたったことになるのです。
また「須賀山」。この「須賀山」を取り巻くように「牛頭祠」、「天皇祠」があると云われております。
「牛頭」とは大人(うし)の中の頭(かしら)」。(今でいう「王の中の王」)
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