2月の季節菓子「椿餅」と春のイベント情報
先週末土曜日は午前中に煎茶体験のお客様、午後の部から3月29日に開催予定の香道泉山御流の組香と煎茶会の打ち合わせが終わってから、DMでご案内いただいていた陶芸家山本義博( @asukagama )先生の作陶展に行ってきました。山本先生は、以前源氏物語全五十四帖にまつわる茶碗を作っておられ、今回再び源氏五十四帖の新作を発表するとの事で、ならば椿餅を個展開催祝いのお持たせにと、奈良の椿餅では私のお気に入りのお店「おくた」さんに走りました。
椿餅は餡を道明寺生地で包んだものを椿の葉で挟んだ2月の季節菓子。その歴史は古く、源氏物語「若紫上」に若公達が蹴鞠の後、椿餅を食べるとの描写があり、生菓子の始まりともいわれています。源氏物語にまつわる茶陶の作陶活動をされている山本先生と源氏にまつわるお菓子を個展会場でお相伴していましたら、随分話し込んでしまい気づいたら閉廊まで、ついつい長居してしまい途中まで先生とご一緒に奈良方面に帰る事となりました。山本先生昨日は長時間ありがとうございました。
「山本義博 作陶展」は
2月24日(月)まで、大阪帝国ホテルプラザ2階のアート・ギャラリー尾山で開催されています(今後の在廊日は23日、24日。最終日は16時まで)。
さて、その椿餅ですが17日(月)午後10時からNHK・Eテレで放送の『グレーテルのかまど』で「源氏物語のつばきもち」として紹介されたそうです。東京のお菓子屋さんではほとんどみる事がなかったこの和菓子も、テレビに取り上げられたことによって"下りもの"になるのでしょうかw
番組予告は,https://www4.nhk.or.jp/kamado/x/2020-02-17/31/732/1440034/ です。再放送もあるようなのでご覧ください。
そして翌日もまた、おくたさんへ椿餅を買いに行きました。奈良のお店でもおくたさんの椿餅が衒いがなく素朴なところが平安の昔を感じさせる気がします。今日は先日の2月の月釜でも挑戦した各服点にてまずは小服茶碗で濃茶を一人分練りました。各服点は茶碗や茶筅にお茶が持っていかれる事を計算に入れてお茶の量を決め、緩くならないようにお湯の量も注意しなければなりませんと、私の茶の湯の師匠であり三五夜の茶道教室もお願いしている堂後先生(@kibunegiku1008 )から教えいただきました。教わった通りにすると今日もうまく練る事ができ早速、椿餅とお濃茶(蓬莱堂詰「丹頂」)を一服、お濃茶の後にお茶碗に更にお湯を加えて薄茶を点てて頂きました。お茶会ではなく、一人気楽なお茶の時間なので作法はお許しあれw。
さてここで唐突ですが、【今後の三五夜のイベント情報】です。
(2月)
23日(日)山村御流華道教室
(3月)
1日(日)表千家茶道教室・山村御流華道教室
3日(火)表千家茶道教室
6日(金)表千家茶道教室
7日(土)つまみ細工のアクセサリー作りとにじり口のあるお茶室でいただくお茶会。
8日(日)奈良町にあるギャラリーならまちミレーさんでの『光を辿る煎茶会』三五夜の煎茶会初の出張です。ステキな器と京都の若手お菓子作家、青洋さんの可愛い春のお菓子と特別に淹れる玉露をお楽しみ下さい。
11日(水)雅楽演奏教室『おけいこががく』三月度
15日(日)三五夜の弥生の月釜(後日詳細アップします。お問合せ下さい)。
奈良町にある国内の話題の作家さんと西洋アンティークも買い付けて品ぞろえしている雑貨のお店『ならまちミレー』さんで開催される「光の道を辿る」展の記念イベントとして、出品作家さんの器を用いての煎茶会を開催します。当日はギャラリー奥の和風庭園の見える和室のテーブルにて、吹きガラスの小林裕之・希さん、中国・宋の時代の定窯白瓷を写した器で人気の高い原田譲さんの作品を使い、三五夜特製の玉露をお淹れし、京都の和菓子店青洋さんの春景色を愉しむ和菓子セットと召し上がって頂きます。(冒頭の写真のお菓子とは異なります。)
光の揺らめきを感じるうつわとお菓子お茶で、一足先に春を感じて頂けたらと思います。どうぞ、展示会と同時にお愉しみください。
【日時】3月8日(日)
第一席:11時~12時半
第二席:13時~14時半
第三席:15時~16時半(定員あり。約90分程度)
【参加料】お一人様:4500円+tax
【お申し込み方法】①お名前②参加希のお時間・③参加人数④当日ご連絡のつく携帯電話番号をご記入の上、「ならまちミレー」さんにご連絡下さい。ならまちミレーのご連絡メールアドレスは、naramachimillet@gmail.com となります。
ならまちミレーInstagram→https://www.instagram.com/naramachimillet/
【作家紹介】
◆小林裕之・希・・・夫婦二人のガラス作家、シルクロードを通ってやってきた吹きガラスの製法を大切にし、どこか懐かしさを感じさせる光のゆらめきが美しいガラスの器を制作しています。京都在住
https://www.instagram.com/kobayashi_glass_works/
◆原田譲・・・1981年生まれ、茨城県窯業指導所成形科修了後、2009年茨城県城里町にて制作を始め、現在は中国「宋代」に河北省で栄えた窯場『定窯』を本歌に、そこから技法・原料を探りながらの制作をしています。陰と陽の光を彫り込んで流麗な美しい模様が浮かび上がる白磁の器が古都奈良の雰囲気とぴったり似合います。
【和菓子店「青洋」紹介】
和菓子店 青洋(わがしみせ せいよう)は有職菓子御調進所老松で10年間修行をし、和菓子の美しさ、面白さ、美味しさ、可能性を多くの方に知っていただきたいと思い、2012年3月に工房を構えました。伝統の技法を生かし、匂いを残しつつ、現代の生活スタイルに合う和菓子をご提案していければと思っています。(青洋さんHPより抜粋)
http://wagasiseiyou.com/
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