2025年3月2日日曜日

古代人のDNA解析でかつての「定説」が覆った…歴史教科書で学んだ「渡来人」の本当の正体(東洋経済オンライン) - Yahoo!ニュース

古代人のDNA解析でかつての「定説」が覆った…歴史教科書で学んだ「渡来人」の本当の正体(東洋経済オンライン) - Yahoo!ニュース

古代人のDNA解析でかつての「定説」が覆った…歴史教科書で学んだ「渡来人」の本当の正体

■日本人のルーツと「渡来人」の関係  令和六年(2024)、4月になって理化学研究所が、覚張隆史氏らの新見解を補う研究成果を発表した。寺尾知可史(ちかし)氏をチームリーダーとする共同研究グループが、日本人の先祖は三系統から成ることを明らかにしたのである(『全ゲノム解析で明らかになる日本人の遺伝的起源と特徴』〈Science Advances2024年4月17日号〉)。  この共同研究グループは、バイオバンクジャパンから提供された3,256人の日本人の全遺伝情報(ゲノムとは個々の遺伝情報を全部集めたもの)を分析した。

 そしてそれをもとに日本人の祖先は、3つの源流をもとにつくられたとする新説を打ち出した。  3つの源流とは、「縄文系祖先」「関西系祖先」「東北系祖先」である。大雑把にいえば、そのなかの「縄文系祖先」が覚張氏らが縄文人とした集団にあたり、「関西系祖先」が東アジア祖先(新モンゴロイド)、「東北系祖先」が北東アジア祖先(古モンゴロイド)に相当する。  さらに理化学研究所の共同研究グループは、日本の地域ごとの遺伝情報の特性についても明らかにした。かれらは全国を北海道、東北、関東、中部、関西、九州、沖縄の七地域に分けて考察した。

 縄文系の祖先の比率はかなり少なかった。沖縄が最も高く28.5パーセントで、それに次ぐのが東北地方の18.9パーセントになるというのだ。このことから、現代でも沖縄と東北地方に縄文人の流れを引くものが比較的多く残っていることがわかる。  理化学研究所の寺尾知可史氏らの共同研究に従えば、現代の日本人の遺伝情報のおおむね15パーセントが縄文由来のものということになる。これまでにも現代の日本人のDNAの約20パーセントを縄文系とする推計が出されたこともあった。

■3系統の日本人の祖先の割合  今のところ私は、現代人の遺伝情報の15〜20パーセント前後が縄文系、25パーセント前後が東アジア系、55〜60パーセント前後が北東アジア系だと考えている。  現代の関西では、古代の黄河流域の中国人と共通する遺伝情報をもつ関西系祖先の者が目立つ。そのため、現代の関西人の40パーセント程度が、「関西系祖先」、つまり古墳時代に日本列島に渡って来た新モンゴロイド(中国人系民族)の子孫となる可能性もある。

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