組紐と日本人の関わりは古く、縄文時代まで遡ります。当時の土器には組紐と思われる圧痕が確認でき、また青森県の三内丸山遺跡などからは、樹皮のようなもので作られた五つ組の断片が出土しているそうです。
弥生時代には、卑弥呼の使者・難升米(なしめ)が中国・魏の皇帝から「親魏倭王」と刻まれた金印と一緒に、銀印青綬と呼ばれる組紐を送られたことが『魏志倭人伝』に記録されています。
7世紀以降になると、遣隋使や遣唐使の派遣等によって大陸との交流が活発化。高度な組紐とその技術が伝来し、法隆寺の宝物や正倉院にも組紐が遺されています。
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