2024年9月24日火曜日

11月6日に食べる亥の子餅(いのこもち)って知ってる? 無病息災を願う冬の和菓子です | 三越伊勢丹の食メディア | FOODIE(フーディー)

11月6日に食べる亥の子餅(いのこもち)って知ってる? 無病息災を願う冬の和菓子です | 三越伊勢丹の食メディア | FOODIE(フーディー)

11月6日に食べる亥の子餅(いのこもち)って知ってる? 無病息災を願う冬の和菓子です

<小布施堂Shinjuku>亥の子餅

※この記事は2022年の情報です。2023年の最新情報は以下の記事をご参照ください。
▼亥の子餅2023年の最新記事
2023年は11月13日(月)! 伊勢丹で買える、亥の子餅7選。ラインナップがすごい!>>

亥の子餅という和菓子をご存じですか? 亥の子餅とは、平安時代の宮中儀式から続く歴史あるお菓子。旧暦の亥の月(現在の11月)の最初の亥の日・亥の刻に食べると無病息災や子孫繁栄が叶うとされてきました。また、亥の子餅は11月に行われる茶道(お茶席)の大切なイベント「炉開き」に欠かせないお菓子でもあるのです。

2022年は11月6日(日)が亥の日にあたり、その日に合わせて伊勢丹新宿店の和菓子ブランドからさまざまな亥の子餅が揃うというので、和菓子担当の佐伯絵莉佳さんからおすすめ5品を選んでもらいました。この時期にしか出合えない、冬の訪れを感じさせる味わいをぜひ楽しんでみてください!

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まずは、亥の子餅を紹介するまえに、亥の子餅と茶道(お茶席)の「炉開き」との関係について、佐伯さんに教えてもらったのでご紹介しましょう。

11月のお茶席に欠かせない和菓子「亥の子餅」

亥の日に食べる「亥の子餅」とは?

亥の子餅とは、もともと無病息災を願って旧暦の亥の月(現在の11月)の最初の亥の日・亥の刻に食べられてきたお菓子です。ウリ坊(イノシシの子)をイメージしたコロンとした可愛らしい形をしています。

その歴史は古く平安時代の書物『源氏物語』の「葵」の帖にも記述が残ります。鎌倉時代にはイノシシが多産であることにあやかって、子孫繁栄を願う意味も含まれるようになったそう。

そこから現代に伝わる亥の子餅は、生地が餅生地だったり求肥だったり、ゴマを混ぜ込んだり、きなこをまぶしたり…と味わいは多彩なようです。

亥の日にお茶席で「炉開き」する理由とは?

茶道の世界で11月に行われる「炉開き」とは、5月から10月まで閉じていた「炉(=茶をいれるための湯を沸かす場所)」に初めて火を入れる日のこと。何事もなく1年を迎えることができたことを感謝する、おめでたい節目の行事です。

「亥」は中国の陰陽五行説で水の性質をもつことから火を防ぐと考えられ、お茶席では亥の日に炉開きやこたつ開きをする風習ができたとされています。そのため、この時期のお茶の席では火事にならないよう願いを込めて「亥の子餅」を食べる習慣が始まったそう。亥の子餅とお茶席が、そんな深い関係にあるとは知りませんでした!

では、続いて伊勢丹新宿店で買える亥の子餅5品をご紹介します。各ブランドや地域によって、和菓子職人たちの表現が異なる、亥の子たちのビジュアルにも注目です。

【亥の子餅①】きな粉、干柿、ごまを混ぜ込んで風味豊かに<とらや>

<とらや>亥の子餅

<とらや>亥の子餅(1個) 540円(税込) ※販売期間:2022年11月1日(火)~11月30日(水)

5世紀にわたって菓子屋を営んできたきた<とらや>の「亥の子餅」は、鎌倉時代の文献にある製法を参考にしているという由緒ある一品。猪の子供に見立て、表面にきな粉をまぶした素朴なビジュアルが印象的です。

餅生地には香ばしいきな粉やごま、干柿を混ぜ込んで風味豊かに。生地の中は<とらや>特製の御膳餡(こしあん)で、濃厚な小豆の風味と餅生地との絶妙なバランスを楽しめます。

※取扱い:伊勢丹新宿店 本館地下1階

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【亥の子餅②】やわらかな求肥にくるみがアクセント<鈴懸>

<鈴懸>亥の子餅

<鈴懸>亥の子餅(1個) 238円(税込) ※販売期間:2022年11月1日(火)~11月6日(日)

九州・博多発の和菓子ブランド<鈴懸>の亥の子餅は、可愛らしい小ぶりなサイズ。イノシシの子の模様を描いた香ばしい焼き目が食欲をそそります。

口どけの良いやわらかな求肥には、くるみを混ぜ込んで食感に心地よいアクセントをプラス。丁寧に濾したなめらかなこしあんとの馴染みもよく、上品な甘みとくるみの風味がやさしく広がります。<鈴懸>の亥の子餅が楽しめるのは、亥の月の最初の亥の日である2022年11月6日(日)までの6日間のみ。ファンは見逃せません。

※取扱い:伊勢丹新宿店 本館地下1階

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【亥の子餅③】小豆色の生地の中に自家製栗あんがたっぷり<小布施堂Shinjuku>

<小布施堂Shinjuku>亥の子餅

<小布施堂Shinjuku>亥の子餅(1個) 357円(税込) ※販売期間:2022年11月1日(火)~11月30日(水)

栗の郷・長野県小布施町の<小布施堂Shinjuku>が作るのは、風味豊かな栗あんをたっぷりと包んだ栗菓子店ならではの亥の子餅。ほんのり小豆色に色付けした餅生地で、キュートなウリ坊を表現しています。

栗あんは、栗の収穫時期である秋に、とれたての栗と砂糖のみで丁寧に仕込んだもの。もちもちとした餅生地との相性も良く、口いっぱいに広がる栗の風味に季節を感じる一品です。

※取扱い:伊勢丹新宿店 本館地下1階

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【亥の子餅④】お餅に練り込んだ黒ゴマが香ばしさと食感をプラス<鶴屋吉信>

<鶴屋吉信>亥の子餅

<鶴屋吉信>亥の子餅(1個) 465円(税込) ※販売期間:2022年11月1日(火)~11月30日(水)

江戸時代から続く京菓子の<鶴屋吉信>は、黒ゴマを練り込んだお餅が特徴的。黒ゴマの香ばしい風味とプチプチとした食感が楽しいアクセントになっています。

やわらかな餅生地とこしあんのバランスも絶妙で、シンプルな組み合わせながら何度も食べたくなるような奥深い味わいが魅力です。

※<鶴屋吉信>の「吉」の正しい文字は「土」の下に「口」です。

※取扱い:伊勢丹新宿店 本館地下1階

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【亥の子餅⑤】黒ゴマ入りの生地でこしあんを包んだ定番の味<笹屋伊織>

<笹屋伊織>亥の子餅

<笹屋伊織>亥の子餅(1個) 432円(税込) ※販売期間:2022年11月4日(金)~11月6日(日)

三百余年、京都御所や神社仏閣、茶道の家元の御用をつとめてきた<笹屋伊織>。その炉開きに欠かせないお菓子として愛されてきた亥の子餅は、黒ゴマ入りの餅生地でこしあんを包んだ定番の味です。

さらしあんでほんのりと色付けしたお餅は上品で、黒ゴマの風味が中に包んだなめらかなこしあんの美味しさを引き立てます。こちらは3日間のみの販売なので、ぜひお買い逃しなく。

※取扱い:伊勢丹新宿店 本館地下1階

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個性豊かな亥の子たちが揃った伊勢丹新宿店の亥の子餅。眺めるだけでも楽しいですが、あんや生地の違いなど、ブランドそれぞれのこだわりを食べ比べてみるのもおすすめです。亥の子餅を食べて無病息災、今年の冬を元気に乗り切りましょう!

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文:齋藤倫子

商品の取扱いについて

記事で紹介している商品は、伊勢丹新宿店 本館地下1階 茶の道/とらや、甘の味/鈴懸、小布施堂Shinjuku、鶴屋吉信、笹屋伊織にてお取扱いがございます。

※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。

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