ハティクヴァ
『ハティクヴァ』(ヘブライ語: התקווה, Hatikvah、希望)は、イスラエルの国歌。
この曲の歌詞は、1878年に作られた、ガリツィアの詩人ナフタリ・ヘルツ・インベルの曲『ティクヴァテイヌ』(ヘブライ語: תקוותנו, Tikvateinu、我らの希望) の最初の二つのバースを少し変更したもの。音楽は、モルダヴィア民謡「Cucuruz cu frunza-n sus」を基に、サミュエル・コーエンが編曲し、更に1897年に作曲家パウル・ベン=ハイムによって管弦楽曲に編曲された。
1897年の第1回シオニズム会議(バーゼル会議)でシオニズムの賛美歌とされ、1948年のイスラエル建国の際に、同国の国歌となった。
歌詞
最後の2行は繰り返す。
歌唱用翻訳
心に秘めて今もなお
ユダヤの魂は呼んでいる
東の岸へ、前向きに
目はシオンを目指してる
我らの希望、失われず
2000年の希望とは
自由の民として生きること
シオン、エルサレムの地において
ヘブライ語原詩(母音符号付き) | 現代ヘブライ語(ローマ字転写) | 古代ヘブライ語(ローマ字転写) | IPA | 日本語訳 |
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כָּל עוֹד בַּלֵּבָב פְּנִימָה | kol 'od ballevav penimah | kol 'ôdh ballēbhābh pənīmấh | /kol ʔod balevav penimah/ | 心に秘めて今もなお, |
作詞者と作曲者
- ナフタリ・ヘルツ・インベル - ガリツィア・ゾーロチウ出身のヘブライ語詩人。米国でアルコール中毒で死亡した。原作と現在の国歌は少し違っている。2番まで歌詞があるヴァージョンもある。
- サミュエル・コーエン - ベッサラビア(モルダヴィア)出身。リション・レツィヨンに帰還した。
参考資料
- 『国歌 写真集 世界167カ国』情報センター出版局 編、ISBN 4-7958-3352-4、2000年9月
- 弓狩匡純『国のうた』文藝春秋、ISBN 4-16-365990-0、2004年7月
- CD『世界の国歌大全集』NHK交響楽団演奏、岩城宏之指揮、ポリドール、1996年9月1日
- CD『小沢征爾 conducts 世界の国歌』新日本フィルハーモニー交響楽団 演奏、小澤征爾指揮、ポリドール、1998年8月23日
脚注
- 古代ヘブライ語で、「東」と意味が同じである。
外部リンク
- 「希望」を聴く(MP3形式)
- National Anthem of Israel: HaTikva(英語)
- [1](バーブラ・ストライザンドによる歌唱。mp3)
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