2024年3月6日水曜日

幻の名器「芦屋釜」を復元 薄さ2ミリの再現へ試行錯誤 - 日本経済新聞

幻の名器「芦屋釜」を復元 薄さ2ミリの再現へ試行錯誤 - 日本経済新聞

幻の名器「芦屋釜」を復元 薄さ2ミリの再現へ試行錯誤

八木孝弘(鋳物師)

「浜松図真形釜」。東京国立博物館が所蔵する重要文化財指定品を元に、当初の姿に復元した

「浜松図真形釜」。東京国立博物館が所蔵する重要文化財指定品を元に、当初の姿に復元した

「芦屋釜」は茶道界で珍重される茶釜だ。響灘に面した福岡県芦屋町で、南北朝時代に製作が始まった。3ミリが限界といわれる鋳物の世界で、わずか2ミリの薄さを実現して一世を風靡したが、江戸時代初期に途絶えて製法が分からなくなり、幻の名器となる。1995年に町が復元に向けて動き出し、私は鋳物師として一翼を担ってきた。

杓(しゃく)の中で真っ赤に煮えたぎる湯(溶けた鉄)を、鋳型に流し込む。全神経を集中させる

この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

有料会員限定

画面例: 日経電子版 紙面ビューアのハイライト機能
日経電子版 紙面ビューアー

0 件のコメント:

コメントを投稿

諏訪大社「御頭祭」ツアー2018~縄文信仰の入り口・諏訪のミシャグチ神とタケミナカタノオオカミ~ - ちいろば企画

諏訪大社「御頭祭」ツアー2018~縄文信仰の入り口・諏訪のミシャグチ神とタケミナカタノオオカミ~ - ちいろば企画 https://chiiroba.co.jp/lib/sj-story-suwa2018/ 諏訪大社「御頭祭」ツアー2018~縄文信...