2024年12月6日金曜日

東京国立博物館 - 展示・催し物 展示 本館(日本ギャラリー) 博物館に初もうで~ひつじと吉祥~ 2015

東京国立博物館 - 展示・催し物 展示 本館(日本ギャラリー) 博物館に初もうで~ひつじと吉祥~

東京国立博物館 - 展示・催し物 展示 本館(日本ギャラリー) 博物館に初もうで~ひつじと吉祥~

本館 特別1室
2015年1月2日(金) ~ 2015年1月12日(月・祝)

平成27年は干支で乙未(きのとひつじ)、未(ひつじ)年にあたります。ひつじ(羊)は紀元前より人類にとって最も身近な動物のひとつで、東洋でも西洋でも、神への最適な捧げものとして考えられてきました。やがて「羊」は「よきもの」の意を備え、古代中国では青銅器などに羊文が表わされたほか、「美」「善」「祥」といった漢字にも羊の字が使われるようになります。羊に対する吉祥イメージはアジア全域に広がり、日本でも『日本書紀』『百練抄(ひゃくれんしょう)』などに異国からの献上品として記載され、正倉院宝物にも羊文を表わした白綾や羊を描いた臈纈屏風(ろうけちびょうぶ)が存在しています。一方で、羊の生息しない日本では羊自体を吉祥図様として扱うことは定着しなかったようです。十二支のひとつや異国の動物として認識され、明治時代に実物が広く持ち込まれるまで、半ば想像上の動物に近い存在として表現されていたことがうかがえます。

今年の「博物館に初もうで」では、I「アジアの羊」、II「十二支」、III「日本人と羊」、IV「吉祥模様」という4つの切り口から、地中海から東アジアまでの遺物を通じて、羊と人との関係を探りながら、お正月にふさわしい作品の数々をご紹介いたします。

担当研究員の一言

ふわふわ、もこもこ、温和で優しいイメージでみんなから愛される羊。大陸ではさまざまな宗派を超えて重要な役割を果たしていましたが、日本で広くその姿が知られるようになったのは明治時代に入ってからのことでした。江戸時代まで、人々が想像していた羊はどんな姿だったのでしょうか? ぜひ会場で御確認ください。/金井裕子

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