【THE古墳】「天皇」はありえない高松塚の被葬者 天武の子・忍壁皇子説 - 産経ニュース
https://www.sankei.com/article/20220608-ST3QUKWL5VMLZD4CU6N7IVVSIM/
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「天皇」はありえない高松塚の被葬者 天武の子・忍壁皇子説
優美な衣装を身にまとう男女の壁画で知られる、奈良県明日香村の高松塚古墳(7世紀末~8世紀初め、直径23メートル)。宮廷官人が描かれた古墳は国内唯一で、被葬者は極めて高貴な人物とみられる。しかし、「天皇ではありえない。あくまでナンバー2クラス」というのが研究者の一致した見解だ。その根拠が古墳の形。当時の天皇陵は八角形で、円形の高松塚古墳は天皇にそぐわないという。候補には、天皇中心の律令国家を築いた天武天皇の皇子らが有力とされる。果たして、「飛鳥美人」に囲まれながら永遠の眠りについた被葬者は-。
石室の裏側まで徹底調査
「皇族クラスの古墳で、これほど掘りつくされた例はない」といわれるのが高松塚古墳だ。昭和47年の発掘では、壁画保存を理由に発見から2週間ほどで調査が終了。49年に壁画保存用の空調施設の設置に伴って墳丘の一部が調査されたが、発掘という点ではそれ以後ほぼ手つかずだった。
しかし、平成15年に壁画周辺でのカビ被害が明らかになると状況は一変。古墳内での壁画保存は困難として、19年には壁画の描かれた石室を解体して古墳から取り出し、修復施設に移された。それに伴い、墳丘や石室は詳細に調査された。
解体作業では、壁画の描かれていない床石も取り出された。その際、被葬者につながる遺物が埋められているかもしれないとの期待もあった。
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