東博の羊と古風な部屋
遅ればせながら、東京国立博物館の「博物館に初もうで~ひつじと吉祥~」展へ。
恒例の干支にまつわる展示も、今年で12回目を迎え、
一巡したとか。
まず前庭で出迎えてくれるのは、
朝鮮時代の羊の石像。
王や両班の墓を守るために造られたもの。
「伝金庾信墓護石十二支拓本のうち未」。
これも墓守の羊ですか。
顔は羊ながら身体の方は逞しい武人。
見立ての天才絵師・歌川国芳の「よきことを菊の十二支 」。
十二支の動物が皆もこもこの菊人形状態。
手前の中央が羊さん。
クッキーを貼り合わせたようにも見えて、
草をもぐもぐ食んでいるのも可愛らしい。
さすが国芳!
二階への階段を上がった正面に飾られている
お正月のお花も毎回楽しみです。
凛とした松竹梅。
梅枝の白っぽい苔も、雪がかかったような趣。
いくつにも分かれた展示室は、どれも見応え十分で、
最後は息切れしてしまうほどですが、
展示室合間のスペースもゆったりとしていて好きです。
一階の15室「歴史の記録」と16室 「アイヌと琉球」の間にある、
中庭に臨んだこのお部屋の美しさ。
床も壁も天井も、お部屋自体が美術品。
古風な肘掛椅子に腰かけて、
お庭を眺めるのも贅沢なひとときです。
0 件のコメント:
コメントを投稿