神祇全書 第5輯
以下異説
津峯神社の南方明神山に木花之佐久夜比売命をお祀りする峯神社が鎮座するのですが、その社伝には「猶(なお)北方ニ望ム津乃峰ニハ、姉君賀志波姫命ガ祀ラレシコト、洵(まこと)ニ奇ナルベシ」と記されているとのことです。
[木花之佐久夜比売(コノハナノサクヤビメ)は、日本神話に登場する女神で、天照大神の孫である瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)の妻です。別名として、神阿多都比売(カムアタツヒメ)や神吾田鹿葦津姫(カムアタカアシツヒメ)などがあります。彼女は、美しい桜の花のように形容されるほど美しいとされています。また、産婆の神様としても知られています。]
つまり、木花之佐久夜比売の姉=石長比売が賀志波姫であるとの伝。相殿に大山祇命(二比売の父)が祀られることと相まって説得力を持ちます。
疑問があるとすれば、この社伝がいつからの伝承なのか?という点ぐらいです。「静岡縣富士山ニ祀ル浅間神社ハ此ノ神社ノ本宮ニ當リ」「亦タ西方ノ愛媛縣大三島ニ祀ル大山祇神ハ父君ニ當リ」などの記述から、これも明治期以後の伝だとは思われますが、もちろん、その伝承をいつまで遡れるかは不明です。
ただ、そもそも「石長比売」とは本当に木花之佐久夜比売の姉なのでしょうか?
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