2026年1月24日土曜日

鈴村智久 Tomohisa SuzumuraさんによるXでのポスト

 
 
鈴村智久 Tomohisa Suzumura
⁦‪@SUZUMURA_Inc‬⁩
ベーメのソフィア(Sophia)論は、その後のベーミストに代表される西洋神秘主義の潮流に大きな影響を与えましたが、特に興味深いのが『シグナトゥーラ・レールム』第4章で展開される、ロゴスとソフィアの関係についての以下の驚くべき記述です。 pic.x.com/bFhTPBPnHu
 
2025/07/29 20:55
 
 
ベーメのソフィア(Sophia)論は、その後のベーミストに代表される西洋神秘主義の潮流に大きな影響を与えましたが、特に興味深いのが『シグナトゥーラ・レールム』第4章で展開される、ロゴスとソフィアの関係についての以下の驚くべき記述です。

「神は万物をことばによって創られた、と書かれている。天上の永遠のメルクリウスとは、父が御自身の光を放って語り出したことばであり、語り出されたものは、神の智であり、ことばとは、語り出された智に形を与える仕事にはげむ者のことなのである」(p.47)

実はベーメが直接的にSophiaというギリシア語を用いることは稀で、多くの場合は「智」(Weisheit)、「乙女」(Jungfrau)、「鏡」(Spiegel)という語によって言い換えられています。
引用箇所は、ヨハネ福音書の序文についてのベーメの註釈であり、この部分はフィロンを含むアレクサンドリア神学のソフィア論からの影響下に書かれた可能性が高いことが新約聖書学の見地から明らかになっています。
言及される「メルクリウス」は、後期ユングが『結合の神秘』で述べるように、「イエス・キリスト」あるいは錬金術の至高の目標である「賢者の石」を表現しています。
これらの前提を踏まえると、先の引用箇所が意味するところは、「ことば〔ロゴス〕とは、語り出された智〔ソフィア〕に形を与える仕事にはげむ者のことなのである」となり、ベーメにとってこれがイエスとは何者であったのかに対する最も本質的な答えになっていることがわかります。
つまり、イエスとはロゴスであり、ロゴスとは神の智恵ソフィアに「形を与える」(言語化する)働きそのものであるということになります。

#読了
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    鈴村智久 Tomohisa Suzumura ⁦‪@SUZUMURA_Inc‬⁩ ベーメのソフィア(Sophia)論は、その後のベーミストに代表される西洋神秘主義の潮流に大きな影響を与えましたが、特に興味深いのが『シグナトゥーラ・レールム』第4章で展開される、ロゴスとソフ...