「エノクの町」とラピュタの謎 その32
「エノクの町」とラピュタの謎 その32
末日聖徒イエス・キリスト教会は「失われた聖典」を持ち、その内容が『モルモン書』など彼らの聖書に反映されている。一般的なキリスト教徒とはことなり、エノクのことが随所に書かれている「モーセ書」や「エノク書」などの内容を読まされていると考えると、同じキリスト教徒であっても全く違う認識を持っているとしか思えない。
だが、それは日本人も同じである。「神道」「古神道」「仏教」という異なる神や仏が平然と同じ場所で祀られていたりすることは、世界から見ると驚愕の話で、さらにキリスト教式の結婚式をあげてみたり、統一教会や創価学会のように海外では「カルト指定」となっている宗教法人が人気だったりすることは、それこそ世界からみたら「カルト国家」にしか見えない。
しかしながら、日本の本質は「原始キリスト教+原始ユダヤ教」である。そして、その根幹にある「古事記」も「日本書紀」といった正史の歴史観は、全て『八咫烏秘記』がベースにあり、それこそが世界最古の『聖書』以前から残されたきた「エノク」による「知識の書」だということをほとんどの国民が理解していないのである。その意味で、琉球やアイヌも含むヤマト民族(ヤ・ゥマトの民)いうのは、「エノクの民」でもあるということである。
漢波羅秘密組織「八咫烏」と『八咫烏秘記』
◆ 「八咫烏秘記」が伝える「エデンの園:寧楽」と「安宿(アスカ)」
「八咫烏秘記」とは漢波羅秘密組織「八咫烏」が保有する本当の「古事記」で、古来よりモーセの末裔の天皇家が保有してきた「天皇古事記」といえるものである。つまり天皇家の歴史からこの国の本当の歴史を全て把握しており、それを継承してきたのがモーセの兄アロンの末裔である八咫烏のため、八咫烏は裏天皇として君臨できるのである。
「八咫烏秘記」を公開した飛鳥昭雄氏によれば、その全体の巻数は不明だが、いずれも漢文で書かれており、恐ろしく難解な文章であるという。用語の使い方から写本する過程で、時代に合わせて意訳していると思われる部分も見受けられたという。見分に当たっては側近である巫女が文章を読んだというが、恐らくは全て暗記していると思われ、よどみなく原文を読み下し、かつ内容を現代語にしていったという。
「聖書」の「創世記」のストーリー
公開された「八咫烏秘記」の内容は「聖書」の「創世記」である。特に「天地創造」「失楽園」「ノアの箱舟」の部分で、内容と構成が同じだからだが、内容は聖書以上である。現在知られてる「旧約聖書」の創世記には記されていない固有名詞や歴史が含まれている。もう一度、冒頭の部分を記載させていただく。
太古の昔、地玉(地球)には龍が棲み、水には巨大な怪物が蠢いていた。大地は単で中央にあった人の祖の地があったが、日玉(太陽)へと昇華した後、この世界は生き物が食らい合う死すべき有様となった。人は始祖を除き、兄妹や姉弟が睦んで子をなし五色の人種が誕生したが、始祖の末は、中央の黄金色の黄人(きびと)で、歴代の王となり世界を治めた。二人の始祖は単一大地の東端に住み、そこを「安宿(アスカ)」と定め、以後は世界をアスカと称した。
アスカは始祖の初めが住んだ地として「寧楽(なら)」とも称した。アスカは安らかな地、ならも同意で「也」「成」でもありアスカナリで一対となる。そこは大災難の後の葦原中国の天越根国とならん。
冒頭の「地玉(地球)には龍が棲み、水には巨大な怪物が蠢いていた」というのは、太古に恐竜が存在していたということである。
「レヴィアタン(龍)」と龍を象った太古の遺物
「聖書」には恐竜のような生き物について述べられているところがある。「ベヘモット」とか「タンニン」という名前が聖書にh登場する。「ベヘモット」というのは、堂々として巨大な獣という意味で、「タンニン」という言葉は、龍のような動物や、クジラや巨大イカのような大きな海の生き物、そして絶滅した首長竜のような海生爬虫類を意味している。
次の「大地は単で中央にあった人の祖の地があった」というのは、原始地球における単一大地、太古の地球上に存在した唯一の大陸、すなわち超大陸パンゲアの事である。この中で最も重要なのは、「アスカ」である。漢字表記では「安宿」と言う聖なる地であるが、アスカは超古代文明の聖なる称号であり、遠い未来に向けた預言のコードネームである。
単一大地=超大陸パンゲア
人間は絶対神によって創造された。「旧約聖書」によれば、絶対神は「赤土・アダマー」から肉体を作り、人を「アダム」と名付けた。アダムの伴侶はあばら骨から創造された「エバ」である。アダムとエバは「古事記」や「日本書紀」でいうイザナギ命とイザナミ命である。彼らの事を「八咫烏秘記」では「闢父」と「闢母」と表記する。天地開闢に関わった人類の始祖と言う意味である。
アダムとエバは楽園であるエデンの園に住んだ。エデンの園の中央には永遠の「生命の樹」と「知識の樹」が生えていた。「生命の樹の実」を食べれば不老不死となり、「知識の樹の実」を食べれば神と同じように賢くなる。しかし、絶対神は前者はいいが、後者を食べることを禁じた。よって「禁」という字には「2本の木が生えていた」意味が込めれれている。
禁断の樹の実を食べてしまったエバとアダム
「八咫烏秘記」の内容では、エデンの園の名前が「寧楽(なら)」なのである。寧楽とは古都、奈良の表記の一つであり、字が意味するのは平和なる都であり「エルサレム」である。そのエデンの園、寧楽に生えていた「生命の樹」のことを「天樹」といい、「知識の樹」は「地樹」と記す。
エバは蛇にそそのかされ、禁断の木の実を口にしてしまい、アダムもこれを食べてしまう。闢母を誘惑した蛇、すなわち大魔王サタンの事は「天黒魔」と記されている。サタンは天上界では、第2位の熾天使で「ルシフェル」と言った。ルシフェルは天の御父エル・エルヨーンの地位を奪おうとしたが、戦いに破れて天上界を追放された。ルシフェルは地獄に落ち、大魔王サタンとなったという。
「ルシフェル」の大魔王サタンの事は「天黒魔」
この天上界での戦いでルシフェルの軍と戦ったのが熾天使ヤハウェの軍で、軍を率いたのが大天使ミカエルであった。ミカエルは褒美として骨肉の体を与えられた。それがアダムである。だが、禁忌を犯したことに怒った絶対神は蛇を呪い、そしてエデンの園から二人を追放。死すべき体となったアダムとエバは「エデンの園の東」へ至り、そこに定住した。
「二人の始祖」=アダムとエバが住んだ地を「寧楽」(なら)と呼んでいる。つまり「奈良」(なら)である。「寧楽」(なら)を追われた人類の祖である闢父と闢母は「単一大地」の東へと移住し、そこを「安宿(アスカ)」と呼んでいる。そして、「単一大地の東」とは「エデンの東」のことで、闢父と闢母はエデンの園の東のみならず、大地そのものも「安宿」と呼び、追放される以前から大地の事を「安宿」と呼んでいた。つまり「安宿(アスカ)」は超大陸パンゲアの名で、その東の都をも意味するのである。
というのなら、超古代の単一大陸「アスカ」の都は「なら」だったということになり、エデンの園は日本の「なら」にあったことになる!だからこそ「奈良」に「飛鳥」があるのだ。
「エデンの園」=「寧楽」(なら)
エデンの園は超大陸パンゲアの中央にあった。そこから大陸の四方に大きな河が流れていた。聖書にはこうある。
「エデンから一つの川が流れ出していた。園を潤し、そこで分かれて4つの川になっていた。第1の川の名はピションで、金を産出するハビラ地方全域を巡っていた。その金は良質であり、そこで琥珀の類やラピス・ラズリも産出した。第2の川の名はギホンで、クシュ地方全域を巡っていた。第3の川の名はチグリスで、アシュルの東の方を流れており、第4の川はユーフラテス川であった」 (「創世記」第2章10~14節)
「田」という字は本来、「田んぼ」ではなく、「園」を意味し、中央から四方に伸びる大河を表現している。
4本の大河を示す「田」の旧字
「知識の木」の実を食べたことで、絶対神の怒りを買ったアダムとイブは「エデンの園」から追放される。そして、「エデンの園」は地上から消える。「創世記」には記されてはいないが、「八咫烏秘記」には大地の中央にあった人祖の地「寧楽」が「日玉(太陽)」へと昇華したとある。つまり、エデンの園は大地ごと天空へと浮かび、そのまま太陽へと向かったのである。よって今も、エデンの園は太陽の中にあるということである。
主なる神は、彼をエデンの園から追い出し、彼に、自分がそこから取られた土を耕させることにされた。 こうしてアダムを追放し、命の木に至る道を守るために、エデンの園の東にケルビムと、きらめく剣の炎を置かれた。(「創世記」第3章23-24節)
ケルビム(天使)によって楽園からの追放されるアダムとイブ
エデンの園を取り上げた場所を耕したのである。だからそこは「田んぼ」なのである。モーセがまとめさせた「創世記」の記述の元ネタはエノクが後の人類のために残した超古代の聖典であるが、その内容はそのまま『八咫烏秘記』に記載されていたのである。つまり、『八咫烏秘記』こそが「失われた聖典」も含む「元聖書」だということなのである。
◆ 「五色人」と「幣立神宮」
『八咫烏秘記』の冒頭には 「人は始祖を除き、兄妹や姉弟が睦んで子をなし五色の人種が誕生した」とある。「五色の人種」とは『八咫烏秘記』を元に書かれた「竹内文書」にも登場する「五色人」(ごしきびと)のことで、人類創世の頃には、現在の黄色人・白人・黒人というノアの3人の息子から派生した三色以外に「赤人」と「青人」がいたと言っているのである。そして、「始祖の末は、中央の黄金色の黄人(きびと)で」とあるように、アダム=闢父、エバ=闢母、そしてその直系の子孫は、基本的に黄色人種だったと伝えている。
「五色人の面」(幣立神宮)
「幣立神社」(へいたてじんじゃ)、「幣立神宮」(へいたてじんぐう)は、熊本県上益城郡山都町大野に鎮座する古社で、「日の宮」(ひのみや)ともいう。社伝によれば、神武天皇の孫である健磐龍命が、阿蘇に下向した際この地で休憩し、眺めがとても良い場所であると、幣帛を立て天神地祇を祀ったという。ここには、「五色神面」と呼ばれる木製の彫像面がある。社宝として奉納されているこの面は、世界の人類の祖神を象ったものという。
幣立神宮では、5年に一度「五色人祭」という祭りが開かれる。同神宮の秘宝である五色神面は、このときしか見ることができない。「竹内文書」によると、かつて世界には「赤人」「青人」「黄人」「白人」「黒人」の5つの根源的人種があり、それらは現在の「黄色人種」や「白人種」とは必ずしも一致せず、大まかに次のように分けられていたとする。
五色人の記述もある『竹内文書』の「神代の世界地図」
赤人はユダヤ人やネイティブ・アメリカン、アラブ人など。青人は北欧人やスラブ人など。黄人は日本人、中国人、朝鮮人などのアジアモンゴロイド系民族。白人はヨーロッパのコーカソイド民族など。黒人はインド人、アフリカ人、パプアニューギニアやメラネシアの人々など。
なお、黄人は五色人の大本であり、中でも日本人は、これらを超越する「黄金人」の末裔であるともされる。この記述が独り歩きをすると日本人による「選民思想」と言われるのだが、この表記こそが『八咫烏秘記』が伝える「黄金色の黄人(きびと)」のことなのである。人類最古の書にそう書かれているのだ。
「幣立神宮」
実は、記紀ではイザナギ命とイザナミ命の国造りに始まり、天孫降臨、そして神武天皇の即位と話はつながっていったが、幣立神宮にはもうひとつ別の高天原神話が残されている。「幣立神宮」には入り口に「高天原」「日の宮」と表記されているが、神代の時代の高天原と仰がれて、様々な伝承と古い信仰の形を残す神社である。
その伝承の一つがイザナギ、イザナミよりはるか昔、神漏岐(カムロギ)命、神漏美(カムロミ)命と称する2柱の神々が、火の玉に乗って、神霊としてこの地に天降ったというものだ。そして大本の人類である黄人=日本人を生みだし、彼らが世界各地に広がって、その地の風土や気候などの影響を受けて、赤や青、白、黒の人々へと派生したという。「竹内文書」の世界そのままだが、もちろんその話の元は『八咫烏秘記』である。
樹齢15000年といわれるご神木
幣立神宮はなんと15000年もの長い歴史を持つといわれる。まぁ、それはあくまでも「神話」であって史実ではない。境内にある檜(ひのき)のご神木だが、遠い昔、天の神が地上に住む人々がお互いに争うことがないように神漏岐命と神漏美命の2神を遣わした際に、2神が降臨したのがちょうど芽を出したこの檜だったという。なお、この2柱の神は現在、幣立神宮の主祭神として祀られている。
幣立神宮によれば、日本こそが「人類発祥の地」であったという。また、伝説によると、神々は山形県と宮城県の県境にある蔵王の火口湖=御釜(別名:五色沼)で、人類を創世したとされる。この話をそのまま真に受けることはできないが、「単一大地:アスカ」だった神代に「二人の始祖」(アダムとエバ)が住んだ地が「寧楽」=「奈良」(なら)であったのならば、「竹内文書」の表記は正しかったことになる。逆にいえば、幣立神宮の伝承の元は『八咫烏秘記』だということなのである。
幣立神宮の由緒
『八咫烏秘記』の冒頭には「人は始祖を除き、兄妹や姉弟が睦んで子をなし五色の人種が誕生した」とあるが、しかし、問題があった。それは近親婚が避けられなかったため、子供たちはいろいろな形質を持って生まれてきてしまったのだ。肌の色も元々の黄色だけではなく、白色や黒色、赤色、そして青色をした者もいた。青色と言うのは実際の所、緑色だった。日本人が「緑」を「青」というのはそのためである。
<つづく>
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