2025年5月21日水曜日

タガーマのハラン - Google 検索


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『聖書』を見ると、古代イスラエル民族の父祖アブラハムは、カナンの地(イスラエル)に来る前に、一時「ハラン」というところにいた。またアブラハムの孫ヤコブも、20年間ハランに滞在して、そこからカナンの地に戻って定住した。  
 ハランは、イスラエルの北方、現トルコ南東部の「タガーマ州」と呼ばれるところにある(古代のトガルマの子孫が住んだことからその名がある)。つまり彼らは「タガーマ州のハラン」からカナンの地にやってきた。  
 タガーマのハランは、イスラエル民族の父祖ゆかりの地である。タガーマのハランが、日本では「タカマのハラ」(タカマがハラ)つまり「高天原」になった、と小谷部全一郎は述べている(「の」と「が」は同じ意味)。
  実際、イスラエル民族の父祖ヤコブは、タガーマのハラン=高天原に行く手前で啓示夢を見、「天地の間にかけられたはしごを天使たちが上り下りしている光景」を見ている。 

「さてヤコブはベエルシバを立って、ハランへ向かったが、一つの所に着いた時、日が暮れたので、そこに一夜を過ごし、その所の石を取ってまくらとし、そこに伏して寝た。時に彼は夢をみた。一つのはしごが地の上に立っていて、その頂は天に達し、神の使いたちがそれを上り下りしているのを見た」(「創世記」第28章10~12節) 

 この天上界と天使降臨のイメージが、タガーマのハランに結びつけられ、高天原となり、天孫降臨の観念となったのだろう。  
 興味深いのは、ヤマト民族の移り住んだ近畿地方に「天橋立」と呼ばれているところがあることだ(京都府宮津市)。橋立とは、はしごのことで、もともと天地の間に立てられ、そこを神々が行き来していたが、ばったり倒れて現在見るような長い砂州となったという。
  そのふもとにあるのが、例の籠神社である。天橋立の伝説は、ヤコブの「はしごの夢」から来ているものだろう。
  一方アビグドール・シャハン教授は、高天原は、ヘブル・アラム語の「タカ・アマ・ハラ」=「最高の高き台地」の意味にもとれると解釈している。いずれにしても高天原は、本来、天上界のことではなく、地上の別の地域をさしていたといっていい。
  ニニギはその高天原から、「葦原中国」=日本にやってきた。「中国」は、天と黄泉の中ほどにある国という意味である。ではなぜ日本は「葦原」と呼ばれたのか。日本は「豊葦原」の国とも呼ばれる。 
 ヨセフ・アイデルバーグは、イスラエル人が住んだ「カナン」の地は、ヘブル語の「カヌ・ナー」=葦原の意味だと指摘している。つまり古代日本にやってきた人々は、かつて自分たちの住んでいたカナンの地にちなみ、日本をも「葦原」の国と呼んだのだ。  筆者はまた、ニニギの名は、ヘブル語の「ナ・ナギ」(naah nagid)=「麗しい君」から来た名前ではないかと思っている。     
久保有政 · 2014
次の書籍のコンテンツと一致: – 8 ページ
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