貴女に褒められたくて 「狂歌」の22 四方赤良(よものあから) 17686
午後5時15分 室内温度13・3℃ 湿度60%
今日紹介する歌は、
あなうなぎいづくの山のいもとせをさかれてのちに身をこがすとは
(万載狂歌集)
作者は四方赤良(よものあから)。
履歴は№8053を参照ください。
詞書「寄鰻麗恋」。
どこの山の芋が化して鰻になったものかは知らないが、
夫婦仲を裂かれるように背開きにされ、
蒲焼きにされても、
なお恋焦がれるとはなんともの憂いことであろうか。
「妹背」(いもせ)は夫と妻、
夫婦をいう。
「あな憂(う)」に鰻を、
「山の芋」に妹背を掛ける、
諺(ことわざ)「山の芋化して鰻になる」を取る。
代表的な江戸前料理たる鰻の蒲焼きと恋という連想の妙と、
掛詞の卓抜な使用法に注目したい。
‥‥‥…
私の愛する私の全てであり私だけの掛け替えのないえむえぬ様に。
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