23巻
[0170a01] 「『又復,世尊住舍衛國,五百阿羅漢俱。時,給孤獨長者女適在於富樓那跋陀那國。時,彼女請佛及比丘僧。時,諸比丘各乘空而往彼,我爾時以神力合大山,往彼受請。時,世尊責我:「汝那得現神足如是?我今罰汝,常在於世,不得取涅槃,護持我正法,勿令滅也。」』而說偈曰:
日本語訳: 「また、世尊が舎衛国に滞在し、五百人の阿羅漢も一緒にいたときのことです。そのとき、給孤独長者の娘がたまたま富楼那跋陀那国にいました。そのとき、彼女が仏陀と比丘僧たちを招待しました。そのとき、比丘たちはそれぞれ空を飛んでそこへ行き、私はそのとき神通力で大山を一つにして、そこへ行き招待を受けました。そのとき、世尊は私を叱責しました。「お前はどうしてこのような神通力を現すのだ?私は今、お前を罰する。常にこの世にいて、涅槃に入ってはならない。私の正法を守り、滅ぼしてはならない。」」そして偈を説いた。
注釈: 給孤独長者:祇園精舎の建立者。;富楼那跋陀那国:古代インドの国。
「『世尊受彼請, 五百比丘俱,
時我以神力, 挑大山而去。
世尊責罰我, 住世未滅度,
護持我正法, 勿令法沒盡。』
日本語訳:
「世尊は彼女の招待を受け、五百人の比丘も一緒にいた。 そのとき、私は神通力で大山を一つにして、そこへ行った。 世尊は私を叱責し、この世にいて、涅槃に入ってはならないと罰した。 私の正法を守り、教えが尽きないようにしなさい。」
熊楠が論究
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