2025年12月1日月曜日

神話で、オルペウスとイザナギの類似性について何故似ているのか... - Yahoo!知恵袋

神話で、オルペウスとイザナギの類似性について何故似ているのか... - Yahoo!知恵袋

●オルフェウスの竪琴 ギリシャ神話 不慮の事故(毒蛇に咬まれた)でエウリュディケを亡くしたオルフェウスが冥界に行き、妻をこの世に連れ戻そうとしました。 詩人であるオルフェウスがリラ(竪琴)を奏でると、冥界の番犬も山川草木もすべてが、オルフェウスが奏でる竪琴の音色に聞き惚れました。 工ウリュディケを取り戻した後、冥界から脱け出すために二人は明るい地上を目指して小道を進んで行きました。 冥界の王ハデスがオルフェウスに忠告したのは、地上に着くまで後ろを振り返ってはいけないというものでした。 しかし、自分の後から本当に妻がついて来てくれているのか心配になり、途中で振り返ってしまったオルフェウス。 『振り向いてしまったのは、私を愛しく思うがゆえ。どうして貴方を憎めましょう』とにっこり微笑み、工ウリュディケは冥界に連れ戻されてしまいました。 オルフェウスは永遠に妻を失い絶望したオルフェウスは川に身を投げました。 ●イザナギとイザナミ 「日本書紀」 不慮の事故(火の神カグツチを産んだ時の火傷が元)で亡くなったイザナミを追って黄泉の国にやってきたイザナギ。 イザナギが迎えに来てくれたことを知ったイザナミは、「では、帰ってもいいか黄泉の国の神様に頼んでみます」と黄泉の神の御殿に入って行きます。 「ただし待っている間、決して御殿の戸を開けて私の姿を見ないでください」と言い置いて。 しかし、イザナギは約束を破り、中を見てしまいます。 イザナミは黄泉国の食べ物を食べたので体が穢れてしまいます。("黄泉戸喫(よもつへぐい)"と言います。) 美しかったイザナミの肉体は蛆が発生して腐乱状態にありました。 穢れたイザナミの亡骸には八つ(頭・胸・腹・陰部・左手・右手・左足・右足)の雷神まとわりついていました。 腐乱した妻を見て逃げ出したイザナギ。 夫に「決して自分を見るな!」と念を押していたにもかかわらず約束を破ったので、イザナミは大変怒り黄泉の軍団を引き連れて、イザナギを追いかけてきました。 イザナギは何とか黄泉の国から脱出。 千引岩(チビキノイワ:千人でひっぱらないと動かない岩の意味)で黄泉へ続く道である黄泉平坂(よもつひらさか)を閉ざしてしまいます。 イザナミは「あなたがそのような仕打ちをするのなら私は一日に千人の人間を黄泉に連れ去ります」とイザナギに言います。 イザナギは「そなたが千人を黄泉に連れ去るのなら私は一日に千五百の人を作ろう」と言い二人は決別しました。 黄泉の国から逃げ帰ったイザナギノミコトは禊をし、アマテラスオオミカミなどの神を産みました。 見てはいけないと言われたものを見て、全てをフイにしてしまう話は東西を問わず沢山あります。 神話学者の吉田敦彦氏によると、ヨーロッパから中東、アジアを経て日本に伝播した為に類似しているという事です。 女神が理不尽に死後の世界に連れて行かれ、男神が取り戻しに行くという話は一つで、地域や民族性でだんだんそれらしく脚色されていったのではないでしょうか。。 古代ギリシャ人は、人間の魂は死後も冥界に残るけれども、それは「影」や「鏡に映った像」の様な物で確かな形を取る事はなく、二度と生き返ることはないと信じていました。 日本でも「ものの哀れ」や「無常」という言葉があります。 どんなに願っても決して肉体的には戻ってはこないという事を印象付ける2つの話ですね。 〈蛇足> 相違点 ●ギリシャ神話 ・冥界のの住人になってしまった妻を愛するが故に会えない事を悲しみ死んでしまう夫。 夫に愛された工ウリュディケは幸せですね。 ※エウリュディケがヘビに咬まれた原因は人妻に懸想したアリスタイオスに追いかけられた事です。 意外とこちらもドロドロ愛憎劇があるんですね。 ●日本神話 ・黄泉国の食べ物を食べ黄泉国の住人として認められる"黄泉戸喫(よもつへぐい)" ヘグイを別の漢字で書くと "竃食い" となり、食べ物を煮炊きする "竈(かまど)" を 『ヘ』 と読みます。 クサイ 『ヘ』 を食べる事によって仲間と認められたという事でしょう。 イザナミノミコトは黄泉国の食べ物を食べたので、体が汚れてしまったという事になります。 ちなみにギリシャ神話では冥界の果実はザクロだそうです。 ・穢れてしまい黄泉の住人になってしまった妻を受け入れられず逃げてしまい、鬼と化した妻に追いかけられる。 しまいには離婚を言い渡す夫。 しかも妻は呪いの言葉を発し夫も売り言葉に買い言葉。 日本初の電撃結婚と修羅場離婚を繰り広げたカップルですね。 日本神話はドロドロ愛憎劇が多いです。

神話で、オルペウスとイザナギの類似性について何故似ているのか... - Yahoo!知恵袋

●オルフェウスの竪琴 ギリシャ神話 不慮の事故(毒蛇に咬まれた)でエウリュディケを亡くしたオルフェウスが冥界に行き、妻をこの世に連れ戻そうとしました。 詩人であるオルフェウスがリラ(竪琴)を奏でると、冥界の番犬も山川草木もすべてが、オルフェウスが奏でる竪琴の音色に聞き惚れました。 工ウリュディケを取り戻した後、冥界から脱け出すために二人は明るい地上を目指して小道を進んで行きました。 冥界の王ハデスがオルフェウスに忠告したのは、地上に着くまで後ろを振り返ってはいけないというものでした。 しかし、自分の後から本当に妻がついて来てくれているのか心配になり、途中で振り返ってしまったオルフェウス。 『振り向いてしまったのは、私を愛しく思うがゆえ。どうして貴方を憎めましょう』とにっこり微笑み、工ウリュディケは冥界に連れ戻されてしまいました。 オルフェウスは永遠に妻を失い絶望したオルフェウスは川に身を投げました。 ●イザナギとイザナミ 「日本書紀」 不慮の事故(火の神カグツチを産んだ時の火傷が元)で亡くなったイザナミを追って黄泉の国にやってきたイザナギ。 イザナギが迎えに来てくれたことを知ったイザナミは、「では、帰ってもいいか黄泉の国の神様に頼んでみます」と黄泉の神の御殿に入って行きます。 「ただし待っている間、決して御殿の戸を開けて私の姿を見ないでください」と言い置いて。 しかし、イザナギは約束を破り、中を見てしまいます。 イザナミは黄泉国の食べ物を食べたので体が穢れてしまいます。("黄泉戸喫(よもつへぐい)"と言います。) 美しかったイザナミの肉体は蛆が発生して腐乱状態にありました。 穢れたイザナミの亡骸には八つ(頭・胸・腹・陰部・左手・右手・左足・右足)の雷神まとわりついていました。 腐乱した妻を見て逃げ出したイザナギ。 夫に「決して自分を見るな!」と念を押していたにもかかわらず約束を破ったので、イザナミは大変怒り黄泉の軍団を引き連れて、イザナギを追いかけてきました。 イザナギは何とか黄泉の国から脱出。 千引岩(チビキノイワ:千人でひっぱらないと動かない岩の意味)で黄泉へ続く道である黄泉平坂(よもつひらさか)を閉ざしてしまいます。 イザナミは「あなたがそのような仕打ちをするのなら私は一日に千人の人間を黄泉に連れ去ります」とイザナギに言います。 イザナギは「そなたが千人を黄泉に連れ去るのなら私は一日に千五百の人を作ろう」と言い二人は決別しました。 黄泉の国から逃げ帰ったイザナギノミコトは禊をし、アマテラスオオミカミなどの神を産みました。 見てはいけないと言われたものを見て、全てをフイにしてしまう話は東西を問わず沢山あります。 神話学者の吉田敦彦氏によると、ヨーロッパから中東、アジアを経て日本に伝播した為に類似しているという事です。 女神が理不尽に死後の世界に連れて行かれ、男神が取り戻しに行くという話は一つで、地域や民族性でだんだんそれらしく脚色されていったのではないでしょうか。。 古代ギリシャ人は、人間の魂は死後も冥界に残るけれども、それは「影」や「鏡に映った像」の様な物で確かな形を取る事はなく、二度と生き返ることはないと信じていました。 日本でも「ものの哀れ」や「無常」という言葉があります。 どんなに願っても決して肉体的には戻ってはこないという事を印象付ける2つの話ですね。 〈蛇足> 相違点 ●ギリシャ神話 ・冥界のの住人になってしまった妻を愛するが故に会えない事を悲しみ死んでしまう夫。 夫に愛された工ウリュディケは幸せですね。 ※エウリュディケがヘビに咬まれた原因は人妻に懸想したアリスタイオスに追いかけられた事です。 意外とこちらもドロドロ愛憎劇があるんですね。 ●日本神話 ・黄泉国の食べ物を食べ黄泉国の住人として認められる"黄泉戸喫(よもつへぐい)" ヘグイを別の漢字で書くと "竃食い" となり、食べ物を煮炊きする "竈(かまど)" を 『ヘ』 と読みます。 クサイ 『ヘ』 を食べる事によって仲間と認められたという事でしょう。 イザナミノミコトは黄泉国の食べ物を食べたので、体が汚れてしまったという事になります。 ちなみにギリシャ神話では冥界の果実はザクロだそうです。 ・穢れてしまい黄泉の住人になってしまった妻を受け入れられず逃げてしまい、鬼と化した妻に追いかけられる。 しまいには離婚を言い渡す夫。 しかも妻は呪いの言葉を発し夫も売り言葉に買い言葉。 日本初の電撃結婚と修羅場離婚を繰り広げたカップルですね。 日本神話はドロドロ愛憎劇が多いです。

偶然の一致ではない!?ギリシャと日本のよく似た神話 - ENGLISH JOURNAL

偶然の一致ではない!?ギリシャと日本のよく似た神話 - ENGLISH JOURNAL

偶然の一致ではない!?ギリシャと日本のよく似た神話

偶然の一致ではない!?ギリシャと日本のよく似た神話

ギリシャ神話と日本神話は、遠く離れた二つの文化に存在するものの、驚くべき共通点を持っています。特に「オルフェウスとエウリュディケ」と「イザナキとイザナミ」の物語は、その類似性が顕著で、これが単なる偶然であるとは考えにくいです。何がこれらの異なる地域で、似ている神話を生み出したのか、その答えは古代の人々の心の中にあるかもしれません。

目次

    • 遠く離れたギリシャと日本に伝わる「よく似た」神話
    • 似ている神話が別々の場所に存在する理由:(動画05:30~05:47)
    • どちらの説がよりふさわしい?

遠く離れたギリシャと日本に伝わる「よく似た」神話

ギリシャと日本の距離(現在)は約9400キロメートル、時差は7時間??日本に住む私たちにとって、ギリシャは距離的にも時間的にも遠い国といえます。そんな2つの国に古くから伝わる神話について、比べてみるととてもよく似たお話があることをご存じでしょうか?

前回の2月号レクチャーでは、ギリシャ神話「オルフェウスとエウリュディケ」と日本神話「イザナキとイザナミ」の物語について、類似点と相違点を紹介しました。ここで話の流れを簡単におさらいしておきましょう。

ギリシャ神話「オルフェウスとエウリュディケ」

①夫のオルフェウスは冥界を訪れ、毒ヘビにかまれて亡くなった妻エウリュディケを連れ戻そうとする

②オルフェウスは、妻を返してくれるよう冥界の王と女王に懇願し、王と女王は、オルフェウスがエウリュディケを地上に連れていく間、後ろを振り返るなと命じる

③オルフェウスはその命令に従うことができず、愛する妻を永遠に失ってしまう

日本神話「イザナキとイザナミ」

①夫のイザナキは黄泉国を訪れ、出産の際に亡くなった妻イザナミを取り戻そうとする

②イザナキは妻と出会えたものの、イザナミは黄泉国の特別な食べ物を口にしていたので、地上に戻ることができなかった。この問題を解決するために、彼女はイザナキにしばらく時間がほしいと伝え、その間、自分の姿を決して見ないように警告する

③イザナキはその約束を守ることができず、その結果、おぞましいウジにまみれた妻の姿を目にすることになり、最終的に2人は離婚してしまう

改めて振り返ると、2つの神話は「登場人物」「話の流れ」などがとてもよく似ていることがわかります。ここまで似ていると、ただの偶然の一致とは言えそうにありません。では、なぜ遠く離れたギリシャと日本において、このように似ている神話が存在するのでしょうか?その答えについて、動画で詳しく見てみましょう。

似ている神話が別々の場所に存在する理由:(動画05:30~05:47)

And roughy speaking, there, there are two theories to answer this question and one is parallel development theory and the other is transmission theory.

ざっくり言うと、この疑問に対する答えとして2つの説があります。一つは並行して発展したという説と、もう一方は伝播したという説です。

並行して発展したという説は、スイスの心理学者、カール・グスタフ・ユングが提示したものです。神話は私たちがアイデアを生み出す基本的な精神の型である「元型」から生み出されており、このことが、異なる神話にも似たような登場人物と似たような筋書が登場する理由になっていると論じています。単純に言うと、人間はたとえ異なる文化の中で生きていても、基本的には同じアイデアを生み出す、ということです。

伝播したという説は、ドイツの人類学者、アドルフ・エレガルト・イェンゼンが主唱者です。ユングの、並行して発展したという説を説得力がないとして否定し、代わりに、文化的なものは、ある場所から別の場所へと歴史のプロセスにおいて伝えられると主張しました。例えば、ギリシャの物語が歴史のいずれかの時点で日本に伝えられ、日本の人々が自分たちの好みに合うようにギリシャの物語を脚色したと考えられることになります。

どちらの説がよりふさわしい?

「①並行して発展したという説」「②伝播したという説」の2つを紹介しましたが、実はどちらの方がよりふさわしいか、その明確な答えは出ていません。

しかし、確実に言えるのは、古代ギリシャ人と奈良時代の日本人が、異なる文化の下で生きていたにもかかわらず、「人間」について、あるいはより正確に言うと「夫婦」について、似たような感覚を抱いていたということです。

神話の中には、例えば夫と妻の関係について、普遍的な真実のようなものが存在し、それによって「夫婦にまつわる神話」が現代まで伝わっているのだと考えられます。現代に生きる私たちも、神話の登場人物に共感したり、その行動から学ぶことは多いはずです。皆さんもぜひ、さまざまな世界の神話に触れてみてください。

勝又泰洋

1987 年、神奈川県生まれ。京都大学ほか非常勤講師、各種カルチャーセンター講師。専門は、ギリシャ・ローマ神話、比較神話学。大学生および一般の人々に神話の魅力を伝えることに尽力。

写真・動画:田村 充
構成・文:須藤瑠美

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