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前回のテーマの時にも触れたが、古事記は漢字の共通性(注1)から固有名詞等を導き出すように書かれていて、その物語の場所がどこか?ある程度わかるようになっている。また、作者である太安万侶は、下記①②③のキーワードを古事記に書くことにより、『古事記の舞台は阿波である』ことを、間接的に述べている。その3つのキーワードとは・・。
①オオゲツヒメの論理・・オオゲツヒメの論理とは。オオゲツヒメは『阿波の神様』であると古事記に書かれている。オオゲツヒメはスサノウに殺されるので、スサノウは阿波に居たということになる。スサノウとアマテラスは弟と姉の関係で、誓約により接触もあるので、アマテラスも阿波に居たことになる。スサノウ、アマテラスの両親はイザナギ、イザナミなので、もちろんイザナギ、イザナミも阿波に居たことになる。すなわち、古事記上巻の物語は、阿波・徳島であると言える。キーワードの②③については、文章が長くなるので、機会があれば後の課題の時に書きたいと思う。
以上のことから、間違いなく古事記上巻の舞台は阿波であることがわかるが、問題なのは三貴神の神話の舞台が、阿波のどこであるか、説明できなければいけないことだ。しかし、前に述べたような古事記の読み解きの方法論を使えば、徳島県人にはその場所を容易に理解できるはずである。まずは『スサノウ』スサノウは「根之堅洲國」に居たと古事記に記述されていて、後のオオクニヌシと鼠(ねずみ)が登場する。鼠は北を表すので、根(子・ね)之=北の、堅=方、洲國=州の国であり。「北方の洲の国」「きたがたのすのくに」と言う意味になり、現在の吉野川平野における、徳島市(沖の洲、中州、出来島他)北島町、松茂町、鳴門市の古代の地形を表している。
また阿波の北方・南方という呼び名は、現在も使用している呼び名でもあるので、県民の方には納得できるはずである。すなわち・・ スサノウ「須佐之男」とは古事記神話的には、上記の地域を治めた男神という意味である。つぎに『アマテラス』。アマテラスは古事記の記述が「天照大御神」であるので簡単に説明できる。天=(そら)であり、剣山系沿いの地域『ソラ』木屋平、一宇、つるぎ、美郷、神山、佐那河内をさす。照=女性、(イザナギの左目から生まれた。目とは女(め)オオヒルメの(め)、御神=治める神、すなわち高天原(ソラの地域)を治める女神となる。
最後に『ツキヨミ』。ツキヨミは、橘12神マップ【禊払いの神々】(注2)にも記載しているとおり、三貴神をはじめ禊払いの神々は、橘湾の小戸で生まれたことになっているが、三貴神のなかで、ツキヨミだけが後の古事記神話の逸話がなく、不思議な神様でもある。しかし、これも阿波・徳島の地名と場所がわかると、その理由もはっきりしてくる。その地名と場所とは・・・橘湾のすぐそこ、 阿南市新野町月夜である。 月=女神(イザナギの右目から生まれた、目とは女(め)、月讀=月齢を読む。すなわち、暦を作り農作業などに応用して国を治めている女神と言う意味・・ ツキヨミは新野町月夜に今もいる。(注3)
((注1)序文に記述されているが、古事記は音・訓が混ざっていて、同音異字・同訓異字などから、文字が変化する。(例)高志→崇 または比喩などで表現している 。
(注2) 橘12神マップ【禊払いの神々】 平成28年2月29日発行。
(注3)阿南市新野町月夜 『月夜御水庵・大師』跡 写真 *ツキヨミ庵と読める *屋根にあった寺紋は三日月。