2025年10月10日金曜日

喜劇団体列車 - Wikipedia

喜劇団体列車 - Wikipedia

喜劇団体列車』(きげきだんたいれっしゃ)は、1967年11月12日公開の日本映画。「東映列車シリーズ」の第2作。

ストーリー

愛媛県の伊予和田駅[注釈 1]に勤務する国鉄職員、山川彦一は独身の30歳。助役試験を過去に三度落ちているが、四度目に向けて張り切っている。駅では国鉄の赤字対策として団体旅行の勧誘に取り組んでおり、彦一も携わっていた。ある日彦一はいつも通りに改札業務をしていると、客車から車掌に伴われて小さな男の子が下車する。迷子になったと車掌から説明を受けて、彦一は志村敬一と名乗るその子を親元に送り届けることになる。わずかな手がかりをもとに方々探し回った末、宇和島駅で下車すると、敬一の母親・志村小百合が待っていた。それがきっかけで彦一は次第に小百合に惹かれていく。

一方で彦一の叔父、八五郎が彦一を心配し、見合い話を持ちかけてくる。相手は日高邦子。百合子と同じくらい明るい娘で、元国鉄職員の父・友造も好人物。邦子は彦一に好意を抱くが、彦一の気持ちは、助役試験のために試験勉強をともにしてくれた小百合に向いている。小百合のおかげで彦一は助役試験の一次試験に合格した。しかし、彦一は二次試験を目前にして小百合が不在の中で敬一を徹夜で看病し、翌日助役試験の会場に開始時間直前に滑り込む。案の定彦一は睡魔に襲われ、二次試験の自由討論に不合格となる。

試験後、彦一は助役試験の結果を飲み屋で友造に報告していると、助役試験に受かった太宰淳一に遭遇する。国鉄では助役になれなかった友造を侮辱した淳一の態度に我慢できず、彦一は淳一を叱る。それを見た邦子は、いっそう彦一に惹かれ、絶対彦一と結婚する、と友造に言う。彦一は四国一周の団体列車で添乗員としてお客を案内することになり、運転日が来る。団体の中には友造と邦子、そして小百合と敬一もいた。旅行中も邦子は彦一と行動をともにする。それでも彦一は小百合への恋心が抜けず、高知に滞在していたときには、小百合に「敬一の父親になってほしい」と言われて結婚の約束をする夢も見た。しかし、徳島に滞在中の夜に小百合は亡くなった夫の友人と結婚すると告げ、彦一は落胆する。翌年彦一は五度目の助役試験に受かり、講習会のために大阪に向かう。伊予和田駅には彦一を見送りにきた妻の邦子と二人の子供の姿もあった。

出演者

クレジット順

クレジットなし

  • 徳島駅の旅行者援護相談所の看護婦:丸平峰子 ←ではありませんね。 別の女優さんですね。素人さんかも?
  • 若い娘:南風夕子

スタッフ

ロケ地

「伊予和田駅」のモデルとして撮影されたのは、予讃線堀江駅であった[1]松山駅宇和島駅高知駅、徳島駅はそのまま登場する[1]。作中で登場する車両のうち、C58形蒸気機関車333号機は、廃車後に多度津工場に保存されている[1]。また、国鉄車両のほか、土佐電気鉄道(現・とさでん交通)の路面電車も登場している[1]。後半の四国旅行のパートでは、高知県播磨屋橋桂浜(以上高知市)・龍河洞香美市[注釈 2])が映る。徳島市では空撮眉山などに加え、昼夜の阿波踊りが長く映り、劇内容にも絡む。「協力」としてクレジットされている奥道後国際観光が運営していたホテル奥道後も登場する[注釈 3]。作中の序盤には仁堀連絡船が映るほか、ラストで彦一が大阪に向かう場面には宇高連絡船が登場する[1]

興行

タイトルにちなみ、国鉄関係で前売り券が相当分消化され[2]、国鉄関係者の入場が目立った[2]。併映もNHK朝ドラでも高い視聴率を誇った『旅路』の映画化で、通常のヤクザとエロではなく、家族でも安心して観ることができる組み合わせでヒットした[2]

脚注

注釈

  1. ^ 実在しない、架空の駅である。
  2. ^ 撮影当時は土佐山田町
  3. ^ ジャングル風呂内に置かれたワニの檻が無施錠になっていて、子供が扉を開けてワニが風呂内に侵入するシーンがある。

出典

  1. a b c d e 『喜劇 団体列車』 - 渥美清が四国の駅員を演じる列車シリーズ第2作 - 杉山淳一「詠む鉄道、見る鉄道(42)」(マイナビニュース、2013年11月10日)
  2. a b c 「封切映画興行記録 『旅路』『団体列車』」『週刊映画ニュース』全国映画館新聞社、1967年11月18日、3面。

参考文献

  • 『喜劇団体列車』DVD(東映ビデオ:DUTD02562、2014年)

関連項目

外部リンク

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%96%9C%E5%8A%87%E5%9B%A3%E4%BD%93%E5%88%97%E8%BB%8A

喜劇団体列車

愛媛県の伊予和田駅[注釈 1]に勤務する国鉄職員、山川彦一は独身の30歳。助役試験を過去に三度落ちているが、四度目に向けて張り切っている。駅では国鉄の赤字対策として団体旅行の勧誘に取り組んでおり、彦一も携わっていた。ある日彦一はいつも通りに改札業務をしていると、客車から車掌に伴われて小さな男の子が下車する。迷子になったと車掌から説明を受けて、彦一は志村敬一と名乗るその子を親元に送り届けることになる。わずかな手がかりをもとに方々探し回った末、宇和島駅で下車すると、敬一の母親・志村小百合が待っていた。それがきっかけで彦一は次第に小百合に惹かれていく。

一方で彦一の叔父、八五郎が彦一を心配し、見合い話を持ちかけてくる。相手は日高邦子。百合子と同じくらい明るい娘で、元国鉄職員の父・友造も好人物。邦子は彦一に好意を抱くが、彦一の気持ちは、助役試験のために試験勉強をともにしてくれた小百合に向いている。小百合のおかげで彦一は助役試験の一次試験に合格した。しかし、彦一は二次試験を目前にして小百合が不在の中で敬一を徹夜で看病し、翌日助役試験の会場に開始時間直前に滑り込む。案の定彦一は睡魔に襲われ、二次試験の自由討論に不合格となる。

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