秋篠宮ご夫妻、トルコで三笠宮さまくわ入れの遺跡へ 受け継がれる地元住民との友好
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【アンカラ=吉沢智美】トルコを公式訪問中の秋篠宮ご夫妻は現地時間の7日、首都アンカラの南東約100キロの村を訪れ、平成28年に薨去(こうきょ)した三笠宮さまが発掘を支援した遺跡や考古学研究所など、皇室ゆかりの場所を視察された。ご夫妻は8日に帰国される。
3代にわたり支援
遺跡は直径280メートル、高さ16メートルの丘状の「カマン・カレホユック遺跡」。1986年に三笠宮さまがくわ入れ式を行った。
発掘を担う「アナトリア考古学研究所」は、三笠宮さまの発意で設立された「中近東文化センター」(東京)の付属機関として、三笠宮さまの長男、寬仁親王殿下(平成24年薨去)が建設に尽力。完成時には、孫の彬子さまも立ち会われた。
秋篠宮ご夫妻は研究所で、発掘された破片の仕分け作業などをご見学。秋篠宮さまは「獣骨も結構出ていますね」と熱心にご覧になっていた。
同研究所の大村幸弘所長によると、遺跡のある場所はギリシャ、ローマなど数々の文明が栄えた「世界のへそのような場所」。1万年に及ぶ人類の歴史が眠っており、発掘調査では文化の変遷の解明が期待される。
地元住民との良好な関係、今も
同遺跡が大きく注目されたのは、2009年。製鉄が始まったとされていた時代よりも、さらに千年ほど前の地層から鉄製品が出土し、話題を呼んだ。人類の歴史は石器から銅や青銅、そして鉄の時代に変遷していったと考えられており、同研究所は「文化編年の再構築」を目標に掲げ、調査を続けている。
ただ、その道のりは険しい。発掘開始から約40年で掘り進められたのは10メートル程度で、全容を発掘するには、さらに70年以上の時間を要するという。また、遺跡から発掘される膨大な遺物を整理するためには、人手も必要だ。大村所長は、「地元の協力があって、はじめて研究ができるというのが殿下方のお考え」と説明。三笠宮さまが大切に築いた地元住民との良好な関係は、今も続いているといい、「なんとしても次の代に渡したい」と力を込める。
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