【ゼウスの掟について】
#オデュッセイア 試写会、字幕監修者として登壇させて頂きました。「ゼウスの掟」だけは事前に聞いておいて良かった、という感想が多く、話を振って下さった中井さん、本当にありがとうございました。
これから観る方でも、前提情報として必要だと思う方がおられるかもしれません。
以下、古代ギリシャにおける掟について簡単にまとめておきます。
ゼウスの掟とは……
「もてなし/客人歓待」の掟。物乞いであれ、立派な身なりの人であれ、客人は等しくもてなければならない。人間が見知らぬ者にどう振る舞うかを神は見ている。
もてなす側のルール
①まず食わせよ:名を聞くのは腹いっぱいになった後
②追い出すな:客が自分から「帰る」と言うまで
③引き留めるな:帰りたがる客を引き留めるのも、等しく悪
客側もこれを悪用してはならない。
食い過ぎるな、恩を記憶せよ、物語で返せ(歓待への返礼は、外の世界の話)。
さらに掘り下げた話
「ゼウスの掟(客人歓待)」は古代ギリシャでは最大級ルールであり、最高神ゼウスが管轄する宗教法です。
当時は警察なし、旅行保険なし、大使館なしの世界なので、旅人が生きて帰る唯一の保障システムになっていました。しかも相互保険です。今日もてなす主人は、明日旅先で客になります。
だからこれを破る者はシステム全体への攻撃者として、神罰の対象になります。
他の掟には「死者の埋葬」「誓いの遵守」などがあります。こちらも覚えておくといいかもです!
いい航海を!
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